レアルのアンチェロッティ、マンUからの世界最高年俸オファーに断り

レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(左)[写真]=Getty Images

 レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が、マンチェスター・Uからのフットボール界最高年俸のオファーを拒否していた可能性が明らかになった。

 今シーズン、27年間チームを率いたアレックス・ファーガソン監督の後を受けたデイヴィッド・モイーズ監督が1年も持たずに解任されたマンチェスター・Uは、現在は元ウェールズ代表MFライアン・ギグスにプレーイング・マネージャー(選手兼監督)として暫定的に指揮を任せながら、来シーズンに向けた指揮官を模索している。

 オランダ代表のルイ・ファン・ハール監督が最有力候補に躍り出たと報じられているマンチェスター・Uの後任指揮官だが、その背景には、サポーターから最も多くの支持を受けていたドルトムントのユルゲン・クロップ監督が就任を否定したことに加え、アンチェロティ監督からオファーを拒否されたことがあるという。

 マンチェスター・Uは、これまでミラン、チェルシー、パリSGで数々のタイトルを獲得してきたアンチェロッティ監督を以前から高く評価しており、昨年夏には自身の後任を探していたファーガソン監督が自ら足を運んで直接オファーを行った。しかし、レアル・マドリード行きを決意していたアンチェロッティ監督は、この誘いを受けなかったという経緯がある。

 そして、スペイン紙『El Confidencial』によると、新天地のレアル・マドリードでも卓越した手腕を発揮しているアンチェロッティ監督の招へいを再び試みたマンチェスター・Uは先週、バイエルンのジョゼップ・グアルディオラ監督の年俸1700万ユーロ(約24億1000万円)を上回る年俸1800万ユーロ(約25億6000万円)のオファーを提示。だが、レアル・マドリードを離れる意志のないアンチェロッティ監督は、丁重ながらも毅然と断りを入れたとのことだ。

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