バルサが痛恨のドローで事実上の終戦…後半ロスタイムに同点弾を許す

セスク

後半ロスタイムに追いつかれたバルセロナは優勝が絶望的となった [写真]=Getty Images

 リーガ・エスパニョーラ第36節が4日に行われ、バルセロナとヘタフェが対戦した。

 バルセロナのホームカンプ・ノウで行われたこの試合、バルセロナの選手たちは4月25日に逝去した前指揮官であるティト・ビラノバ氏へ「ティト、永遠にいつまでも」というメッセージが胸に入ったユニフォームを着用。キックオフ前にはビラノバ氏への黙とうとビデオがオーロラビジョンで上映された。

 ビラノバ氏へ勝利を捧げたいバルセロナは23分に先制を挙げる。リオネル・メッシを起点に中央でパスをつなぎ、シャビから右サイドを駆け上がったダニエウ・アウヴェスへ。アウヴェスから放たれたグラウンダーのクロスをメッシが左足シュートでゴールネットを揺らした。

 残留へ向けバルセロナ相手に必死の抵抗を見せるヘタフェは37分、敵陣でセットプレーのチャンスを得るとパブロ・サラビアの浮き球のパスをアンヘル・ラフィタが角度のない位置から右足を振り抜き、試合を振り出しに戻す。前半はこのまま1-1で終了。

 リーグ連覇への望みをつなぐために勝利が必要なバルセロナは後半開始から猛攻を仕掛ける。80パーセントを超えるボール支配で攻め込むバルセロナは、66分にセスク・ファブレガスを投入。その1分後にパス交換で右サイドを突破したセスクのクロスをアレクシス・サンチェスが決めて勝ち越しに成功する。

 このまま逃げ切りたいバルセロナだったが、後半ロスタイムにハイメ・ガビランに左サイドを突破されるとクロスボールにラフィタにヘディングで押し込まれ、土壇場で同点に追いつかれてしまう。

 試合はこのままタイムアップ。バルセロナは2-2の引き分けに終わり、唯一可能性が残されていたリーガ・エスパニョーラのタイトルが絶望的な状況となった。

【スコア】
バルセロナ 2-2 ヘタフェ

【得点者】
23分 メッシ(バルセロナ)
37分 ラフィタ(ヘタフェ)
67分 A・サンチェス(バルセロナ)
92分 ラフィタ(ヘタフェ)

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