連覇に望みを繋ぎたいバルセロナ、残留に必死のヘタフェを迎える

　ライバル達が勝ち点を落とさないため、唯一可能性が残されているリーガ・エスパニョーラのタイトルも厳しくなりつつあるバルセロナ。ティト・ビラノバ前監督の逝去という突然の不幸を受けて臨んだ前節は、アウェーでビジャレアルに2点リードを奪われながらも、相手のオウンゴールが2本生まれるという幸運もあり、負けられない弔いの一戦で大逆転勝利を収めた。

　対するヘタフェは前節、ホームでマラガに勝利（1ー0）し、4節振りに降格圏内を脱出して17位に浮上した。とはいえ、18位アルメリアとは2ポイント差、19位バジャドリードとは3ポイント差しかなく、尻に火が付いた状況にあることに変わりはない。

　この一戦に向けては数多くの主力の欠場が予想されている両チームだが、以前から複数の故障者を抱えているバルセロナは、最近の試合とメンバー的に変わらないのに対し、FWマリカ、MFペドロ・レオン、DFリサンドロが出場停止となるヘタフェは、前節から大幅な戦力減となる。

　ここに来て2連勝と絶不調からは抜け出した感のあるバルセロナだが、いずれの試合でも大事な時間帯に先制点を許すなど不安を抱えており、ヘタフェにも付け入る隙はありそうだ。バルセロナは白星を逃せば事実上の終戦を迎え、ヘタフェは黒星を喫すれば降格圏内に逆戻りする可能性があるだけに、両者の死に物狂いの戦いに期待したい。