アンチェロッティ監督が賛辞を贈ったシャビ・アロンソ [写真]=Real Madrid via Getty Images
開幕当初は五里霧中の戦いが続いていたものの、ここに来てようやくチームが機能し始めてきたレアル・マドリード。その大きな要因の1つとして挙げられるのは、先月末に故障から復帰したスペイン代表MFシャビ・アロンソの存在だろう。
カルロ・アンチェロッティ監督も、母国の『Italia 1』のフットボール番組とのインタビューで、シャビ・アロンソのチームへの貢献を手放しで褒め称えている。
「シャビ・アロンソは、我々にとって必要不可欠な生命線のような選手だ。彼はチームに数限りないポジティブな要素をもたらしてくれる。彼のような選手はマーケットには存在しない。あれほどの経験と実力を併せ持つというのは、誰もがたどり着けるレベルではない。彼が今後、何年も我々と共に戦ってくれることを願っている」
レアル・マドリードは現在、今シーズンいっぱいで契約を満了するシャビ・アロンソと延長合意に近付いていると見られているものの、交渉がまとまらなかった場合にはユヴェントスのイタリア代表、MFアンドレア・ピルロを代わりとして迎え入れるとも報じられている。その一方でユヴェントスも、今シーズンいっぱいで契約を満了するピルロと延長合意に達しなかった場合、シャビ・アロンソの獲得に向かうと伝えられている。また、この状況を考慮したレアル・マドリードとユヴェントスが両選手のトレードを計画しているとの飛躍した噂も流れている。
だがアンチェロッティ監督は、ミラン時代の教え子であるピルロの実力を称賛しながらも、シャビ・アロンソへの強いこだわりを示した。
「ピルロはシャビ・アロンソが披露していることが可能な唯一の選手だ。しかし、我々はシャビ・アロンソと共に歩みたいと思っている。なぜなら、彼はチームメイトと抜群の調和を見せているうえ、レアル・マドリードとは何たるかを完璧に理解しているからだ。それゆえ、我々はピルロの獲得も両選手のトレードも一切考えていない。私と彼が今も変わらず良好な関係を保っているのは事実だが、巷で流れているのは何の根拠もない噂に過ぎない」