代表での同僚、V・バルデス(右)の状態を案じたレイナ(左) [写真]=Getty Images
19日に行われた国際親善試合、スペイン代表はアウェーで南アフリカ代表に0‐1で敗れた。ワールドカップ初制覇を決めたヨハネスブルグのサッカー・シティ・スタジアムでの3年4カ月振りの試合で黒星を喫したうえ、GKビクトル・バルデスが負傷するという不運に見舞われたスペイン代表。予想外の形で後半の残り10分間プレーしたGKホセ・マヌエル・レイナも、試合後のインタビューでは開口一番バルデスの状態を心配した。
「今、最も重要なのは、試合に敗れたことではなくバルデスの状態だ。重傷でないことを、チームの誰もが願っている」
スペイン代表はこの試合、取り決められていた6つの交代枠を使い切った後にバルデスが負傷したため、FIFA(国際サッカー連盟)の試合責任者から特例許可を得たうえでレイナを投入した。この臨機応変なFIFAの対応について、レイナは感謝の意を表した。
「決められていた交代枠は6つだったが、一般的な常識やフェアプレーの精神からして、特例を許可したのは極めて妥当な判断だったと思う」
レイナは一方、今回の敗戦を教訓とする必要があるとの見解を示した。
「今日は最悪の状況に陥ったままプレーしてしまった。言い訳を探す必要はない。謙虚さが良薬となり、チームがさらに強力になることも往往にしてある。そうなってくれることを期待しているよ」