2013.10.29

大一番の反動気になるバルサ、古巣に闘志燃やすエンリケのセルタと初対決

 今シーズン、共に新監督を迎え入れたバルセロナとセルタの一戦。とはいえ、注目を一身に集めるのはセルタのルイス・エンリケ監督の方だろう。現役時代は1996‐97シーズンから引退までの8年間、指導者時代もBチームの監督として2008‐09シーズンから3年間をバルセロナで過ごしたエンリケ監督にとって、今回は古巣との初対決となる。またバルセロナも、ティト・ビラノバ監督が体調面の問題により急遽退任した今年7月、最終的にヘラルド・マルティーノ監督を招聘したものの、後任候補の1人として既にセルタの新指揮官に就任していたエンリケ監督をリストアップしていた経緯がある。

 古巣相手に闘志を燃やすエンリケ監督が待つ敵地バライードスに乗り込むバルセロナにとって、最も気掛りとなるのは大一番の反動だろう。前節、本拠地カンプ・ノウで行われたレアル・マドリードとの“クラシコ”を2‐1で制したチームだが、最高の集中力をもって臨んだ一戦から中2日となる今回は、心身の疲労や緊張感の低下などが懸念される。首位の座を守ったとはいえ、2位のアトレティコ・マドリードとの1ポイント差は変わらないだけに、宿敵撃破を無駄にしないためにも勝利が求められる。

 “クラシコ”ではレアル・マドリード対策としてFWリオネル・メッシを3トップの中央ではなく右に配置したヘラルド・マルティーノ監督だが、この試合では通常通りの戦術に戻すと見られている。一方、休養により招集外となったDFジェラール・ピケが欠場となる以外、今回も予想が難しいスタメンに関しては、今後は中2日でエスパニョールとの“バルセロナ・ダービー”、さらに中4日でチャンピオンズリーグのミラン戦と難しい試合が続くため、複数のポジションでメンバー変更が行われる確率が高いだろう。

 FWネイマールが1ゴール1アシストを挙げ、FWアレクシス・サンチェスも鮮やかなループシュートを決めた“クラシコ”だが、大黒柱のメッシは、戦術的には重要な役割を果たしたものの爆発的なプレーは影を潜めた。しかし、故障からの復帰4戦目となるこの試合では、そろそろ本領発揮に期待したくなるところだ。

 一方、重度の不振に陥っていたセルタだが、前節はアウェーでマラガに5‐0で圧勝。連敗を4試合で止めると共に、8試合振りの白星を挙げたチームは、順位を19位から15位に上げた。とはいえ、18位ベティスとの差はわずか1ポイントしかなく、今節の結果次第では再び降格圏内に戻るという状況にある。

 今シーズンのセルタは、エンリケ監督だけでなくFWノリート、MFラフィーニャ・アルカンタラ、DFアンドレウ・フォンタスも迎え入れ、バルセロナ色が一気に強まった。当然ながら、今回の一戦は3選手にとって特別な試合となるが、とりわけ古巣を放出された経緯がある2選手は、ノリートが「バルセロナは世界最高のチームだが、今はグアルディオラ監督時代のレベルにはない」と強気のコメントを残せば、フォンタスも「僕達には失う物は何もない」と気合いを前面に押し出している。一方、ラフィーニャは今節が出場停止明けとなるが、快勝した前節と同じメンバーで臨む可能性もあるため、3人がスタメンに揃い踏みするかは当日の楽しみとなる。

 マラガ戦ではエンリケ監督が貫いてきたフットボールが突如花開いたが、バルセロナ戦で試合の主導権を握るのは至難の業だ。しかし、前節のようにゴール前で精度の高いプレーを見せることが、王者に一泡吹かせるための絶対条件となるだろう。

【予想スタメン】
・セルタ [4‐3‐3]
GK:13.ジョエル
DF:2.ウーゴ・マジョ、22.カブラル、3.フォンタス、20.トニ
MF:4.オウビーニャ、8.アレックス・ロペス、12.ラフィーニャ
FW:27.サンティ・ミナ(24.アウグスト・フェルナンデス)、11.シャルレス、10.ノリート

バルセロナ [4‐3‐3]
GK:1.ビクトル・バルデス
DF:2.マルティン・モントーヤ(22.ダニエウ・アウヴェス)、5.カルラス・プジョル、15.マルク・バルトラ、21.アドリアーノ
MF:17.アレクサンドル・ソング、4.セスク・ファブレガス、8.アンドレス・イニエスタ
FW:7.ペドロ・ロドリゲス、10.リオネル・メッシ、9.アレクシス・サンチェス

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