自身2度目のチャンピオンズリーグ制覇を果たしたハインケス監督 [写真]=Getty Images
今シーズン限りでの退団が発表されたジョゼ・モウリーニョ監督の後任として、パリSGのカルロ・アンチェロッティ監督が収まると伝えられてきたレアル・マドリード。ところが、ここに来て状況が大きく変わりつつあるとの見方が出始めている。
アンチェロッティ監督の退団を拒み続けているパリSGだが、同監督を手放すことになった場合の指揮官として考えていたレオナルドGM(ゼネラル・マネージャー)が、試合後の審判への暴力行為により9カ月間のベンチ入り禁止処分を受けたため、その姿勢は一段と強くなったと見られている。
これにより、アンチェロッティ監督の迎え入れが一段と厳しくなったレアル・マドリードは、第2オプションとして注目していたバイエルンのユップ・ハインケス監督の招聘にシフトした可能性があるという。
そして、それを裏付けるかのように、バイエルンのウクライナ代表MFアナトリー・ティモシュチュクが5月30日、ロシアのテレビ局『Rossiya 2』とのインタビューで、ハインケス監督のレアル・マドリード入りを明言した。
「ハインケス監督が来シーズンからレアル・マドリードを指揮する確率は99パーセントだ」
とはいえ、ハインケス監督の代理人は、「ティモシュチェクの言ったことに関しては何も知らない。おそらく彼は私よりも良い情報を持っているのだろう」との皮肉を述べ、発言の信憑性に疑問を投げかけている。
いずれにしても、レアル・マドリードの指揮官の後任人事は、フロレンティーノ・ペレス会長の再選が確実視されている6月2日の会長選が終わるまで決定することはない。それゆえ、ティモシュチュクの発言が、確証に基づくものなのか、推測に基づくものなのかが明らかになるには、もう少し時間が掛かりそうだ。