2013.06.01

バルサのアビダルが退団発表「できることならここで続けたかった」

アビダル
今シーズン、長期離脱から復帰を果たしたアビダル [写真]=Getty Images

 ブラジル代表FWネイマールの加入に沸くバルセロナだが、その一方で元フランス代表DFエリック・アビダルが、今シーズンいっぱいでの退団を正式に表明した。

 2007年夏の入団以来、絶対的レギュラーとしてDFラインを支えたうえ、近年は肝臓の腫瘍摘出手術ならびに移植手術からの2度に渡る奇跡の復活を遂げるなど、チームに勇気を与え続けてきたアビダル。サンドロ・ロセイ会長およびアンドニ・スビサレッタSD(スポーツ・ディレクター)同席の下、チームメートに見守られる中で臨んだ記者会見での第一声は、自身を支えてくれた人々への感謝の言葉だった。

「今日は複雑な日となった。バルセロナでプレーしてきた6年間の経験は、自分の人生で最もインパクトの強い経験だ。僕はここで、素晴らしいチームメイト、世界最高の選手達とプレーするという幸運に恵まれた。自分を信頼してくれた歴代の監督、難しい時期に心強いサポートをしてくれたメディカル・スタッフ、家族や(肝臓の一部を提供してくれた)従兄弟など、皆にお礼を伝えたい」

 また、重病を克服できた要因を挙げたアビダルは、思い出が詰まったクラブを去らなければならない無念さを涙ながらに語った。

「自分には2つの目標があった。その1つは、娘達の成長を見守るため、妻と日々過ごすために、病魔に打ち勝つこと。もう1つは、再びピッチに戻ることだった。できることならバルセロナでプレーを続けたかったが、クラブの見解は異なっていた。この決定は予想していなかったし、受け入れるのが非常に難しい。しかし、自分はそれを尊重しなければならない。フットボールの世界とは、そういうものなのだから」

 アビダルはその一方で、現役続行の意思を改めて示すと共に、身体面での危険性は無いことを説明した。

「僕にとってフットボールは、小さい頃からの情熱だ。今このタイミングでスパイクを脱ぎ、人生を変えるというのは非常に酷な話だ。また、その時が来たとも思っていない。ここまで続けてきた努力の全ては、復帰を果たすためだった。今では良い健康状態を取り戻せたし、プレーするリスクもなくなった。肉体が許してくれているのだから、今後も現役を続けるつもりだ。自分が引退するのは、体から『もう止めるべきだ』と言われた時だ」

 バルセロナでの6シーズンを振り返ったアビダルは、印象に残っている数々の出来事について順を追った。

「自分の胸に特に焼き付いているのは、最初の試合、ドクターから『肝臓に腫瘍が見つかった』と告げられた日、その手術からの復活を遂げたカンプ・ノウでの試合、ウェンブリーでのチームメートの心意気(2010-2011シーズンのチャンピオンズリーグ決勝後の表彰式で、優勝トロフィーを掲げる大任を譲られたこと)、そして今日という1日だ」

 アビダルはさらに、バルセロナで過ごした時間がいかに貴重であるかを強調した。

「このチームは僕にとって第2の家族だ。ここでは誰もが良い関係を築いており、そのことで自分も大いに助けられた。ここで過ごした6年間は生涯の思い出だ。フットボールの世界から退いた時、その記憶や友人達に改めて思いを馳せることになるだろう」

 一方、今後の去就に関して質問されたアビダルは、持ち前の明るい表情で予定を説明すると共に、バルセロナでの最後の勇姿となる今シーズン最終節への意気込みを示した。

「今後については、クラブとの契約を満了した時点で計画を立てようと思っている。まだどこからもオファーは届いていないし、誰とも話もしていないが、考える時間は十分にある。今は残された契約期間の最後の一瞬まで満喫したいと思っている。それゆえ最も重要なのは、週末のカンプ・ノウでのマラガ戦で監督が僕を何分間使ってくれるかどうかだね」

 バルセロナからは引退後の幹部入りのオファーを受けたと見られているアビダルは、「クラブからの申し出には感謝している」と述べたうえ、「僕はいったんクラブを去るが、いずれ必ず戻ってくる」と力強く宣言。最後はチームメートやスタッフの1人1人と抱擁を交わし、拍手が鳴り響くプレスルームを後にした。

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