2013.05.22

モウリーニョ監督の退団を発表したレアル会長「彼は疲弊していた」

コパ・デル・レイ決勝で敗れたレアル・マドリードのモウリーニョ監督(左) [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードとジョゼ・モウリーニョ監督の関係に、ついに終焉の時がやって来た。同クラブのフロレンティーノ・ペレス会長は20日、今シーズンの最終節が行なわれる6月2日をもってモウリーニョ監督との契約を解消することを発表した。

 スペインの各メディアは、レアル・マドリードが17日のコパ・デル・レイ決勝でアトレティコ・マドリードに敗れ、リーガ・エスパニョーラおよびチャンピオンズリーグを加えた主要3タイトルにおける無冠が決定した直後から、週明けにもモウリーニョ監督の退団が発表されるとしきりに報道してきたが、実際にその通りの結果となった。

 ペレス会長はまず、今回の決定は双方合意による契約解除であることを強調した。

「誰が解任した訳でも、誰かが解任された訳でもない。これは双方合意のもと導き出された結論だ。彼はクラブを去るのがベストだと考え、我々もそれを支持した。それゆえ、契約不履行に際しての違約金は発生しない。彼の退団は快いものではない。しかし、3年の時を経て我々は関係を解消する時が来たということだ」

 またペレス会長は、3年前の夏にモウリーニョ監督を迎え入れた判断は間違いでなかったことを主張した。

「我々は、モウリーニョ監督と共にクラブやチームの競争力において非常に重要な飛躍を遂げた。現在のレアル・マドリードはしかるべき立ち位置にいる。事実、それまでは6年連続で決勝トーナメント初戦敗退を喫していたチャンピオンズリーグでは、今では準決勝の常連となった。また、これまでには60ポイントで優勝が決まるシーズンがあったリーガでも、昨シーズンは100ポイントを始めとするあらゆる記録を更新した。さらに言うなら、今シーズンの我々に対する“失敗”という言葉は現実を正しく投影していない。むしろ不当な評価とも言える。ただ単に、チャンピオンズリーグベスト4、コパ・デル・レイ準優勝、リーガ2位という成績は、我々のクラブ文化においては“不十分”だったということだ」

 ペレス会長は一方、「“マドリディスモ”(レアル・マドリード主義)はかつてない結束で結ばれている」と述べ、モウリーニョ監督の退団は選手との確執が原因ではないことを力説しながらも、「ここでは1日たりとも眠ることができない」と評する特殊なクラブでのストレスに言及した

「モウリーニョ監督は20チームで最も在任期間が長い指揮官だ。1つのチームを3年間も指揮するというのは簡単なことではない。それがレアル・マドリードのような極めて強いプレッシャーを強いられるクラブであればなおさらだ。私も初めて会長に就任した2000年当時は、常勝への強迫観念や周囲から受けるあまりの干渉の強さを理解するのに苦労した。これは他のクラブでは決して有り得ないことだ。モウリーニョ監督は、この3年間に渡り受けてきたプレッシャーは度が過ぎると感じていたようだ。実際のところ、彼は疲弊していた」

 これにより、モウリーニョ監督はチェルシー指揮官への就任、レアル・マドリードはパリSGのカルロ・アンチェロッティ監督の招聘と、これまで報じられてきた通りの方向へ進むことが濃厚となった。しかし、自身が再選を目指す会長選挙が6月16日に開催されることを公表したペレス会長は、現時点ではモウリーニョ監督の後任は固まっていないことを念押ししている。

「我々はいかなる監督とも事前契約を結んではいないし、今は特定の名前を挙げる時ではない。数日後には会長選挙に向けたキャンペーンが始まるので、後任候補についてはその際にメディアの前で話をさせて頂きたい」

 ペレス会長は最後に、モウリーニョ監督の今後の成功を祈る結びの言葉をもって、長い会見を締めくくった。

「今日は悲しい日となった。しかし、モウリーニョ監督の将来が最高のものになることを願っている。彼はレアル・マドリードの歴史をかたどった1人として、永遠に記憶され続ける」

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