アトレティコ・マドリードは、前々節ラージョ・バジェカーノに1‐2と惜敗し、先週行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦のファーストレグでルビン・カザンに0‐2と敗戦、2連敗を喫した。続く、前節バジャドリード戦ではブラジル人FWジエゴ・コスタ、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオの得点もあり、3‐0と完勝。そして、今週木曜日に行われたEL決勝トーナメント1回戦セカンドレグでは、後のないアトレティコが開始から積極的に攻撃。84分には、ようやくファルカオが得点を挙げるも、時すでに遅し。最後は数的優位に立って攻め続けたが1‐0に終わり、EL前回王者の1回戦敗退が決まった。
敗戦後、ディエゴ・シメオネ監督は、「一戦目は良く守った相手に対して4、5回くらいのチャンスしか作れなかったが、今回は90分攻撃し続けた。結局、2回戦へは進めなかったが、いい戦いをした。若手サウル・ニゲスとハビ・マンキージョは良く戦ってくれた」と、今後へ向けての発見もあったようだ。リーガでは第2位と結果を出しているだけに、ここで折れずに持続していきたい。
一方のエスパニョールは、一時最下位にまで転落していたものの、第18節バルセロナにカンプ・ノウで0‐4と大敗して以降、19節から6試合負けなしの5勝1分と復調。現在8勝7分9敗の勝ち点31で12位と上昇中だ。今節、強敵アトレティコ相手にどんな戦いを見せるか注目が集まる。
中盤の要のボランチとしてスタメン出場しているバルセロナ下部組織出身のスペイン人MFビクトル・サンチェスは、「アトレティコはバルセロナと争えるほどのいいチームだ。僕たちは上に行けるよう試合に勝って、頑張らなければならない。それに今、アトレティコ相手にいい結果を出すチャンスかもしれない。彼らはELがあって、来週はコパ・デル・レイ(国王杯)があるからね」と、内に秘める闘志をあらわにした。強豪相手にこの勢いが本物か、実力を試すときが来た。
【予想スタメン】
・アトレティコ・マドリード [4‐2‐3‐1]
GK:13.クルトワ
DF:20.フアンフラン、23.ミランダ、2.ゴディン、3.フィリペ・ルイス
MF:5.ティアゴ(4.マリオ・スアーレス)、14.ガビ、6.コケ、7.アドリアン・ロペス、10.アルダ
FW:19.ジエゴ・コスタ(9.ファルカオ)
・エスパニョール[4‐2-3-1]
GK:13.カシージャ
DF:16.ハビ・ロペス(2.マッチオーニ)、19.コロット、15.エクトル・モレーノ、18.カプデビラ
MF:4.ビクトル・サンチェス、6.フォルリン(7.バエナ)、8.ストゥアーニ、10.ベルドゥー、20.シモン
FW:9.セルヒオ・ガルシア