2012.09.21

リーガでの遅れを取り戻したいR・マドリード、ラージョとのダービーに挑む

 1‐0で負けた前節セビージャ戦の直後、ジョゼ・モウリーニョ監督は「今、私はチームを持っていない」とのコメントを残した。実際、序盤で失った点を最後まで返せなかったその試合で、今シーズンのリーガは1勝1分2敗となり、首位バルセロナとの勝ち点差は8に拡大。気の早いカタルーニャ系のマスコミなどからは、レアル・マドリードは今季の優勝を逃したという声も上がっていたほど、どん底の状態だった。とはいえ、1日で180度変わるのがサッカー界の風向きだ。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの「自分は悲しくて、幸せではない」発言から続く暗い雰囲気を吹き飛ばすように、18日のチャンピオンズリーググループリーグ初戦マンチェスター・C戦で、R・マドリードは感動的な土壇場での逆転勝利を達成した。そしてその決勝ゴールを入れたのがC・ロナウドとなれば、リーガ戦線にも気を取り直して取り組めるはずだ。どのような立ち上がりを見せるか、注目が集まる。

 しかし、これまで勝ち点の取りこぼしを招いていた原因はまだ残っており、マンC戦でも2点目の失点はFKからと、セットプレー時の注意不足は改善された兆しがない。また、途中出場したドイツ代表MFメスト・エジルが本調子に程遠いことも、否定のしようがないだろう。この試合でベンチに座らされたスペイン代表DFセルヒオ・ラモスはスタメンに戻る予定だが、モウリーニョ監督は中盤にクロアチア代表MFルカ・モドリッチ先発を検討することもあるだろう。4試合出場停止処分を受けたポルトガル代表DFファビオ・コエントランはこのラージョ・バジェカーノ戦が最後の試合、その他、マンC戦で今シーズン初ゴールを挙げたフランス代表FWカリム・ベンゼマのスタメン復帰も十分予想される。

 一方、CLやヨーロッパリーグといったヨーロッパの雑音に煩わされることなく、昨シーズン8年ぶりに迎えたホームでのダービーで0‐1と負けたリベンジを着々と準備しているラージョ・バジェカーノ。現在6位と、12位の相手よりも遥かに高い順位で今回の試合に臨むこととなる。ただ気になるのは、開幕からグラナダ、ベティス、セビージャ相手に効果を上げてきたパコ・ヘメス監督のスリーバック・システムが、前節のアトレティコ・マドリード戦で崩壊したことだ。最後は敵の慢心をついて3点を返したものの、一時は0‐4にまでなっていたため、やはり強力な攻撃力を持つチームを相手にする場合には、リスキーな戦術と言えるだろう。常に勇敢な戦いを試みるヘメス監督が今回、世界レベルのFWたちを前にどのようなシステムを使ってくるかに注目してみたい。攻撃面では、開幕からCFを務めながらまだノーゴールのデンマーク人FWニッキー・ビリー・ニールセンと対照的に、先週のブラジル・ワールドカップ欧州予選でモンテネグロ代表として2得点を挙げたFWアンドリヤ・デリバシッチが、A・マドリード戦でも2ゴールと好調の波に乗っており、先発交代を選択するのか、ヘメス監督の手腕が試される。

■予想スタメン

・ラージョ・バジェカーノ[3‐4‐3]
GK:1.ルベン・マルティネス
DF:2.ティト、16.アマット、3.カサード
MF:18.ハビ・フエゴ、8.アドリアン・ゴンサレス、10.ピティ、17.トラズオーラス
FW:23.デリバシッチ(14.ニールセン)、9.ホセ・カルロス、19.ラス・バングラ

・レアル・マドリード[4‐2‐3‐1]
GK:1.カシージャス
DF:17.アルベロア、3.ペペ、4.セルヒオ・ラモス、12.マルセロ
MF:22.ディ・マリア、14.シャビ・アロンソ、6.ケディラ、10.エジル
FW:7.クリスティアーノ・ロナウド、9.ベンゼマ

 

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