2012.09.05

現状への不満を示したレアルのC・ロナウドに、マンCが118億円を用意か

グラナダ戦で2ゴールを挙げたC・ロナウド

「ゴールを祝わなかったのは、悲しみに包まれているからだ」

 2日に行われたグラナダ戦で今シーズン初得点を含む2ゴールを決めたレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、試合後のインタビューで突如として謎めいたコメントを残したことで、スペイン国内では発言の意図を巡り様々な推論が行われている。

 真っ先に挙げられた理由は、先日発表された2011-2012シーズンの欧州最優秀選手に、自身ではなくバルセロナのスペイン代表MFイニエスタが選ばれたことへの不満だが、これはインタビュー中にC・ロナウド本人が、「彼は受賞に値する」と即座に否定している。

 また、前身のFIFA最優秀選手賞およびバロンドールを同時受賞した2008年以来、4年ぶりの戴冠を狙っているFIFAバロンドールに関して、「カ シージャスが受賞する時が来た」と発言したブラジル代表DFマルセロら一部チームメートとの関係悪化を噂する声もあるが、C・ロナウドは「この悲しみはプ ロフェッショナルな原因から来ている」と述べており、信憑性はあまり高くない。

 一方、C・ロナウドは「クラブ内部の者は理由を知っている」と説明していることから、契約延長を巡るクラブとの意見の相違が有力視されている。スペイン のメディアによると、同選手はレアル・マドリードに対し、手取り年俸を現在の1000万ユーロ(約9億8000万円)から1500万ユーロ(約14億 7000万円)へと増額するよう要求したとのことだ。しかし、スペインでは最高税率の見直しおよび外国人就労者に対する優遇税制の廃止が行われたため、現 在は約24%に抑えられているC・ロナウドの税率は、新契約では約52%まで上昇する。それゆえ、クラブの負担分となる税引き前の年俸は、1300万ユー ロ(約12億7400万円)から3100万ユーロ(約30億3800万円)と1800万ユーロ(約17億6400万円)も増加してしまうため、レアル・マ ドリードは給与アップに難色を示し、C・ロナウドはこの態度に強い不満を表したという。

 そして、この要求を満たせるクラブとして、フットボール界最高年俸を誇るカメルーン代表FWエトーが所属するアンジ・マハチカラ、同2位のスウェーデン 代表FWイブラヒモヴィッチが所属するパリ・サンジェルマンといった名前が一気に浮上する中、英紙『Daily Star』は4日、マンチェスター・CがC・ロナウド獲得資金として9500万ポンド(約117億8000万円)を用意していると報じた。

 とはいえ、C・ロナウドは同日、自身のFacebookおよびTwitterを通じて、「今以上のお金を要求しているとの非難の声が上がっているが、それは全くもって事実ではない」と一連の報道を否定した。

 また、マンCは仮にC・ロナウドと移籍合意に至ったとしても、レアル・マドリードが交渉に応じない限り、同選手に設定されている契約解除に伴う違約金で ある10億ユーロ(約980億円)を支払わなくてはならない。それゆえ、レアル・マドリードからの退団は、現実離れした飛躍的な話題に過ぎないとの見方が 多いようだ。

[写真]=Getty Images

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