2012.09.02

王者レアル・マドリードが天敵に率いられたグラナダを迎え撃つ

レアル・マドリードの攻撃をけん引するC・ロナウド

「我々も同じ勝ち点を持っている」。昨シーズンのリーガ王者との対戦を週末に控え、そう語ったのはグラナダのフアン・アントニオ・アンケラ監督だった。昨 シーズン最終節まで残留争いをしていたチームの指揮官としては自信あり気に聞こえるが、発言にはいくつかの裏付けも存在する。アンケラ監督は3年前、当時 2部Bにいたアルコルコンを率いて国王杯ベスト32でレアル・マドリードと対戦。ホームで4-1と大勝した後、サンチャゴ・ベルナベウでも1-0と勝利 し、相手を屈辱の敗退に追いやったことがあるからだ。おかげで一時は名監督アンチェロッティ監督の名を文字って、「アンケロッティ」とも呼ばれたアンケラ 監督だが、当時レアル・マドリードを率いていたマヌエル・ペジェグリーニ監督(現マラガ)が1年で解任された一因ともなったその出来事は、今でも「アルコ ルコナソ(アルコルコンでの大失態)」として語り草になっている。

 その後、アルコルコンを2部昇格に導き、昨シーズン1部昇格プレーオフ決勝で敗退となったのを機に、アンケラ監督は活躍の場をリーガ1部に移した。この 夏の間に選手のおよそ半分を入れ替えたチームは、開幕戦でラージョ・バジェカーノに0-1で敗戦、第2節ではセビージャとのダービーにMFミケル・リコの ゴールで先制したものの、最後は1-1で引き分けに終わっている。ウディネーゼからレンタル移籍で補強したベテランFWフローロ・フローレス、モロッコ代 表FWエル・アラビといった新戦力に注目だ。昨シーズンを率いたファブリ、アベル両監督時代に比べ、パスを展開して積極的に攻めるアンケラ監督のサッカー 哲学が浸透していることは、この2試合で早くも垣間見ることができた。

 一方、ここまでグラナダと同じ勝ち点1という最悪のスタートを切ったレアル・マドリードだが、開幕節のバレンシア戦に引き分け、続くヘタフェ戦も1-2 とまさかの敗戦を喫した。そして迎えたスーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)セカンドレグで、宿敵バルセロナを相手にホームで 2-1と、ようやく今シーズン初勝利を収めた。イグアインが今シーズン3得点目を挙げただけでなく、クリスティアーノ・ロナウドも好調を感じさせるプレー で1ゴール。更にバレンシア戦で脳震盪を起こしたペペも復帰したため、守備陣にも落ち着きが戻ってきたようだ。また、月曜日に入団発表が行われたMFモド リッチ(トッテナムから移籍)も早速デビューを果たすなど、プラス材料は多かった。2-3で敗れたファーストレグを引っくり返し、アウェーゴール差で今 シーズン初タイトルを獲得しただけに、この勢いをリーガの軌道修正に生かさない手はないだろう。浮上の兆しが見えるチームにとって唯一の逆境は、ヘタフェ 戦でレッドカードを受けたコエントランに4試合の出場停止処分が科されたことだが、スーペルコパで高いパフォーマンスを示したマルセロを再評価するいい機 会となるかもしれない。

・レアル・マドリード[4-2-3-1]
GK:1.カシージャス
DF:17.アルベロア、3.ペペ、4.セルヒオ・ラモス、12.マルセロ
MF:14.シャビ・アロンソ、6.ケディラ、22.ディ・マリア、10.エジル
FW:7.クリスティアーノ・ロナウド、20.イグアイン(9.ベンゼマ)

・グラナダ[4-2-3-1]
GK:1.トーニョ
DF:2.ニョム、8.イニゴ・ロペス、20.ボルハ・ゴメス、6.シケイラ
MF:10.ハイメ・ロメロ、14.ミケル・リコ、24.イリネイ、19.オレジャナ
FW:9.エル・アラビ、7.フローロ・フローレス

[写真]=ムツ カワモリ

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