19日の開幕戦でレアル・ソシエダと対戦するバルセロナだが、今シーズンのチームにおいて最も競争が激しいポジションは左サイドバックだろう。
昨シーズン後半、肝臓移植により戦線離脱したアビダルの穴をしっかりと埋めたブラジル代表DFアドリアーノと、この夏の補強の目玉としてバレンシアから加入したスペイン代表DFジョルディ・アルバは、特徴こそ違うものの共に高い実力を持つ。
現時点では、ティト・ビラノバ新監督のたっての希望で獲得したジョルディ・アルバが一歩リードしていると見られている両選手によるスタメン争いだが、16日の練習後に記者会見に臨んだアドリアーノは、現在の状況を前向きに捉えていることを明らかにした。
「2人の間に高いレベルの競争があるのは、チームにとって非常に好ましいことだ。常に100パーセントの準備が要求されるので、実は僕たちにとっても有難い状況だと思っている」
アドリアーノは一方、ジョルディ・アルバに次ぐこの夏2人目の補強としてクラブが獲得を狙っているアーセナルのカメルーン代表MFアレックス・ソングについて、交渉成立に期待を寄せた。
「ソングは素晴らしい選手だ。極めてレベルの高いミッドフィルダーであることは、アーセナルとの対戦でも一目瞭然だった。彼のようなどのチームにとっても大きな役割を担える選手がバルセロナに来てくれるなら、もちろん大歓迎だよ」