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名将にも天敵あり…プレミアリーグ6強を率いる監督が最も苦手なチームとは?

プレミアリーグの“ビッグ6”を率いる監督たち [写真]=Getty Images

 人気と実力、さらに財力を兼ね備えるプレミアリーグには、世界中から名監督が集まって来る。マンチェスター・Cを率いるのは、バルセロナとバイエルンでも数々の栄光を手にしたジョゼップ・グアルディオラ監督。リヴァプールが4月に2026年まで契約を延長したユルゲン・クロップ監督は先日、過去に何度かドイツ王者バイエルンから誘いがあったことを告白した。昨季チェルシーをチャンピオンズリーグ(CL)制覇に導いたトーマス・トゥヘル監督は、2019-20シーズンにもパリ・サンジェルマン(PSG)をCLファイナルに導いた名将だ。

 そんな一流の指揮官たちにも、苦手なクラブは存在する。現時点でプレミアリーグの“ビッグ6”を率いる監督の“天敵”はどこなのか。それぞれの監督が過去に公式戦で5回以上対戦した中で、最も勝率の低いチームを紹介する。

[写真]=Getty Images

■ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・C)

ジョゼップ・グアルディオラ

天敵:リヨン
対戦成績:1勝2分け2敗(勝率20%)

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が史上最高の監督か否かは議論の余地があるかもしれないが、現時点において世界屈指の名将であることは揺るぎない事実だ。そんなグアルディオラ監督が過去に5回以上戦って、一度しか勝ったことがない相手はリヨンだけだという。記憶に新しいのは2019-20シーズンのCL準々決勝。コロナ禍によるシーズン中断の影響で、一発勝負で行われた一戦。グアルディオラ監督は通常の4-3-3ではなく3バックで挑んだ。マンチェスター・Cが圧倒的に有利だと予想されていたが、試合終盤にムサ・デンベレに2ゴールを許して1-3で敗退。伏兵リヨンを相手に奇策を取ってベスト4入りを逃したグアルディオラ監督に批判が殺到した。その前年度にはCLグループステージでリヨンと同組だったマンチェスター・C。首位でグループを突破したものの、リヨンには1分け1敗と勝つことができなかった。

 グアルディオラ監督がリヨン戦で唯一の勝利を収めたのは、バルセロナの監督に就任した初年度の2008-09シーズン。CLラウンド16で、適地でのファーストレグは1-1で引き分けたが、『カンプ・ノウ』でのセカンドレグに5-2で大勝。最終的に同シーズンのビッグイヤーを掲げている。

■ユルゲン・クロップ(リヴァプール)

ユルゲン・クロップ

天敵:セビージャ
対戦成績:0勝4分け3敗(勝率0%)

 ユルゲン・クロップ監督のセビージャ・アレルギーは重症だ。クロップ監督が一度も勝ったことがないチームは全部で6つあるが、そのうち3回以上戦ったことがあるのはセビージャだけ。過去7戦で4分け3敗という相性の悪さだ。初対戦は2005-06シーズン。クラブ史上初のUEFAカップに臨んだマインツの指揮官として、1回戦でセビージャと顔を合わせたクロップ監督。敵地でのファーストレグを0-0で終えると、ホームでは0-2の完封負けを喫した。2010-11シーズンにはドルトムントの監督として、ヨーロッパリーグ(EL)グループステージでセビージャと再会。結果は1分け1敗で、香川真司を擁したドルトムントはグループで敗退となった。

 リヴァプールでもセビージャに対するアレルギーは治まらないクロップ監督。2015-16シーズンEL決勝では、ダニエル・スタリッジの得点で先制しながら逆転負け。2シーズン後のCLグループステージでは2試合とも引き分けに終わったが、『ラモン・サンチェス・ピスフアン』での一戦は、3点を先取しながら追い付かれる展開。「スタジアムの雰囲気がセビージャの助けになっただろう。これがアンフィールドだったら違ったはずだ」と、試合後のクロップ監督は空気に呑まれたことを認めざるを得なかった。

■トーマス・トゥヘル(チェルシー)

トーマス・トゥヘル

天敵:ドルトムント
対戦成績:2勝2分け8敗(勝率16.7%)

 記録上、勝率が最も低い相手はドルトムントになるが、もちろん同クラブはトーマス・トゥヘル監督にとって、天敵ではなく愛着のある古巣だ。マインツを率いた2009年から2014年の間に、クロップ監督が率いるドルトムントと10戦し、1勝2分け7敗と大きく負け越したトゥヘル監督。しかしクラブの規模を踏まえれば当然のこと。敗戦した試合も、いずれも2点差以内に抑えたマインツの指揮官をドルトムントが高く評価していたことは、同クラブが2015年夏に退任したクロップ監督の後任としてトゥヘル監督を任命したことからも明らかだ。

 3シーズンに渡ってドルトムントを率いたトゥヘル監督。次の職場となったPSGでドルトムントと初めての“古巣対決”を迎えた。2019-20シーズンのCLラウンド16の舞台で、『ジグナル・イドゥナ・パルク』でのファーストレグはアーリング・ハーランドの2得点により1-2で敗れたが、『パルク・デ・プランス』でのリターンマッチは2-0の完封勝利。この年、トゥヘル監督はPSGを決勝まで導いたが、決勝でバイエルンに0-1で敗れている。

■アントニオ・コンテ(トッテナム)

アントニオ・コンテ

天敵:ユヴェントス
対戦成績:1勝1分け6敗(勝率12.5%)

 トゥヘル監督と同様に、最も勝率が低い相手が“古巣”となったのは、アントニオ・コンテ監督だ。現役時代に13年も所属したユヴェントスで、セリエAを5度制し、1995-96シーズンのCL制覇にも貢献したコンテ監督。引退して指導者の道に進むと、大きな壁となって立ちはだかったのが、裏も表も知り尽くすユヴェントスだった。初対戦はセリエBで実現。八百長問題でユヴェントスが2部降格の制裁を受けていた2006-07シーズン終盤に、コンテ氏はアレッツォの監督としてビアンコ・ネーロと対戦して1-5の完敗。2度目はアタランタの監督時代。2009-10シーズンのセリエAで2-5の大差で敗れた。

 2011年から2014年までユヴェントスの監督を務めたコンテ氏は、イタリア代表とチェルシーを経由し、2019年にインテルの監督に就任。2シーズンの在任期間中にカップ戦を含めて6試合を戦ったが、1度しか勝つことができなかった(1勝1分け4敗)。しかし1年目は勝ち点1差でユヴェントスにスクデットを譲ったものの、昨季は2位以下に勝ち点10以上の差を付けてリーグ制覇を果たしたコンテ氏。ユヴェントスに最後に敗れた試合は、リーグ優勝を決めた後だったことも付け加えておくべきだろう。

■ミケル・アルテタ(アーセナル)

ミケル・アルテタ

天敵:リヴァプール
対戦成績:1勝3分け5敗(勝率11.1%)

 アーセナルで監督業に着手してから約2年半。ミケル・アルテタ監督が最も多く対戦したのがリヴァプールであり、最も勝率が低い相手もクロップ監督のチームだ。ただ、PK戦の末にリヴァプールを下した2試合が引き分けにカウントされている為に、アーセナルのファンはそれほど苦手意識を抱いてないかもしれない。2020年7月に行われた初対戦は2-1の勝利。アルテタ氏にとって、これが対リヴァプール戦での唯一の勝利となっているが、当時のリヴァプールはすでに30年ぶりの1部リーグ制覇を決めた後だった。

 その翌月にFA杯覇者として臨んだコミュニティ・シールドで、リーグ王者のリヴァプールを相手にPK戦を制したアーセナル。昨季のリーグ・カップ4回戦でもPK戦の末にリヴァプールを倒している。今季のリーグ杯でも準決勝でリヴァプールとぶつかり、2試合計0-2で敗れたアルテタ監督。プレミアリーグではアーセナルにホーム&アウェイともに完封負けを喫している。現役時代はエヴァートンで6年半もの月日を過ごしたアルテタ氏は、この状況を誰よりも変えたいと思っているはずだ。

■ラルフ・ラングニック(マンチェスター・U)

ラルフ・ラングニック

天敵:バイエルンII
対戦成績:1勝4分け3敗(勝率12.5%)

 バイエルンではなく、バイエルンIIだ。1999年にシュトゥットガルトの監督に就任するまでは、ドイツの下部リーグで指揮を執っていたラルフ・ラングニック氏。バイエルンのリザーブチームとは3部リーグで計8度対戦したが、1度しか勝つことができなかった。

 1995年夏から1996年12月まで率いたロイトリンゲンでは3度の対戦を1勝2分けで終えたラングニック氏。ロイトリンゲンを離れた翌月に、同じカテゴリーのウルムの監督に就任。現チェルシー指揮官のトゥヘル氏が所属していた当時のウルムでも、バイエルンIIには1分け2敗と勝つことができなかった。しかしウルムは1997-98シーズンの3部リーグを制覇して2部に昇格。その手腕が評価されて、1999年にシュトゥットガルトのトップチームの指揮官に抜擢されたラングニック氏は、ハノーファーとシャルケを経て、2006年夏にホッフェンハイムの監督に。再び3部リーグで指揮を執ることになり、バイエルンIIとも再会した。ドイツ王者のリザーブに対しては、1分け1敗と勝つことができなかったが、2006-07シーズンの3部リーグで2位となったホッフェンハイムは、翌年は2部リーグで2位の座を確保。ラングニック氏はたった2年でホッフェンハイムを3部からトップリーグに昇格させた。

(記事/Footmedia)

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