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プレミア、“FWのプレス回数ランキング”は意外な結果に? 上位に3選手を輩出したのは…

2021.11.15

ザハ(右)は1試合でC・ロナウドの合計を超える [写真]=Getty Images

 今シーズンからマンチェスター・Uに戻ってきたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、ここまで公式戦12試合9ゴールと抜群の決定力を見せつけている。チャンピオンズリーグでは、既に5ゴールを叩き出して何度もチームを救っている。

 だが、その一方で同選手への批判の声も聞かれる。C・ロナウドの守備面について元リヴァプールのDFジェイミー・キャラガー氏は「プレスをかけるなら全員でかけないといけないが、ロナウドがいては無理だ。このインテンシティの低さは、(マンチェスター・Cのジョゼップ・)グアルディオラ、(リヴァプールのユルゲン・)クロップ、(チェルシーのトーマス・)トゥヘルなら許さないだろう」と英国放送局『スカイスポーツ』で指摘した。

 確かに、近年のC・ロナウドはプレスを“さぼる”ことで有名だ。第11節のマンチェスターダービーでは、宿敵を相手に燃えたのか終盤にMFケヴィン・デ・ブライネに危険なタックルを見舞ってイエローカードを貰うなど、今シーズン自身最多となる10回のプレスを敢行した。それでも、今季プレミアリーグで1度でもスタメン出場しているFWの中でプレス回数(90分毎)は最も低い数値となっている。

 ということで、今季のプレミアリーグでは誰が“プレッシング王”なのか、データで確認することにした。

 まずは下位の選手たちを見てみよう。データサイト『FBREF』によると、C・ロナウドは90分毎のプレス回数がリーグ最低の「5.14回」となっている。出場時間450分(5試合分)以上のFWに限ると、生粋のドリブラーであるニューカッスルのアラン・サン・マクシマンも90分毎で「7.43回」と低い数値を叩き出しており、ワースト3位となっている。

 ウルヴァーハンプトンのアダマ・トラオレと並びリーグ最多のドリブル数を記録しているサン・マクシマンは、ボールを持って仕掛けるのが役目であり、プレス回数が少ないのも納得だ。無論、エディ・ハウ氏がニューカッスルの監督に就任したことで、今後は組織的なプレスを叩き込まれるかもしれないが。

 ワースト2位には、意外な選手がランクインした。それが“低い強度を許さない”とされるトゥヘル監督率いるチェルシーのFWロメル・ルカクだ。最近は怪我で戦列を離れているが、今季ここまでプレス回数は「6.32回」に留まっており、トゥヘル監督のサッカーにまだ馴染めていないのかもしれない。

 ちなみにワースト5には、C・ロナウドのチームメイトであるFWメイソン・グリーンウッド(10.2回)もランクインしており、マンチェスター・Uはチームとして前線からのプレスが機能していないことがうかがえる。

 一方で“ゲーゲンプレッシング”で知られるクロップ監督のリヴァプールは、FWモハメド・サラーが「14.5回」、FWサディオ・マネが「11.1回」といずれもロナウドの倍以上の数字を記録。FWディオゴ・ジョッタに至っては4倍の「21.3回」という圧巻の数値だ。さらに、出場時間が450分未満なので参考記録に過ぎないが、FWロベルト・フィルミーノは「22.7回」を叩き出している。

 その結果、リヴァプールはピッチを3分割したときに敵陣ゴールに近いエリア、いわゆる“アタッキングサード”でのプレスの回数がブライトンと並びリーグ最多の39.8回(90分毎)となっている。ピッチ全体でのプレス回数はリーグ14位のため、いかにリヴァプールが効果的にハイプレスをかけているかが見て取れる。

 ジョッタの「21.3回」は、個人ランキングで見ても5位という好成績だ。それではトップ5を紹介するが、これが驚くほど異様な光景になっている。

 4位はクリスタル・パレスのウィルフレッド・ザハ(22.5回)だ。ザハは本職のウインガーだけでなくセンターフォワードとしても起用され、縦横無尽に駆け回って今季既に4ゴールをマークしている。3位はワトフォードのエマヌエル・デニス(23.2回)。今季、クラブ・ブルージュから加入したアタッカーは、クラウディオ・ラニエリ新監督の初勝利となった10月23日のエヴァートン戦で途中出場から1得点2アシストの大活躍を見せた。

 栄えあるトップ2だが、実は二人とも同じチームの選手なのだ。2位はオドソンヌ・エドゥアール(23.2回)、そして1位はジョルダン・アイェウ(23.5回)。二人ともクリスタル・パレスのアタッカーだ。ということは、トップ4にクリスタル・パレスの選手が3名もランクインしたことになる。

 どうやら、今季からクリスタル・パレスを率いるパトリック・ヴィエラ新監督の“改革”がデータにも表れているようだ。ヴィエラ監督は、昨シーズンまで直線的なサッカーだったクリスタル・パレスの戦術を抜本的に変更。プレスをかけてボールを奪取し、最終ラインからパスをつなぐという現代サッカーの基本をチームに落とし込んでいる。

 その成果もあり、10月30日のプレミアリーグ第10節では、敵地で王者マンチェスター・Cを2-0で撃破。その試合でザハ、アイェウ、エドゥアールの前線3枚は執拗にプレスをかけ続けてマンチェスター・Cに楽をさせなかったのだ。ザハに至っては1試合で44回もプレスをかけ、C・ロナウドの今季のプレス回数(37回)を1試合で超えて見せた。

ちなみに、クリスタル・パレスの生粋のセンターフォワードであるベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケは、プレス回数がリーグワースト4位の「9.21回」。ヴィエラ監督は対戦相手によって3トップの組み合わせを変幻自在に操って、今季ここまで10位と大健闘しているのだ。

 今季プレミアリーグの「プレス回数トップ5のFW」は以下の通り。

1位 ジョルダン・アイェウ(クリスタル・パレス) 23.5回
2位 オドソンヌ・エドゥアール(クリスタル・パレス) 23.2回
3位 エマヌエル・デニス(ワトフォード) 23.2回
4位 ウィルフレッド・ザハ(クリスタル・パレス) 22.5回
5位 ディオゴ・ジョッタ(リヴァプール) 21.3回
*90分毎の回数で、出場時間450分以上の選手に限る

(記事/Footmedia)

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