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マンチェスター・C対トッテナムについて知っておきたい7つのこと

2021.02.12

マンチェスター・Cとトッテナムが対戦する [写真]=Getty Images

 13日に行われるプレミアリーグ第24節では、マンチェスター・Cが本拠地『エティハド・スタジアム』にトッテナムを迎える。

 マンチェスター・Cは前節リヴァプール戦に勝利して、リーグ10連勝を達成。勝ち点50で首位の座をキープしている。対するトッテナムは前節、ウェスト・ブロムウィッチ(WBA)に勝利して連敗を「3」でストップ。4位リヴァプールとは4ポイント差の勝ち点「36」で8位となっている。

 昨年11月に行われた前回対戦では、トッテナムが2-0の完封勝利を収めた。今回もマンチェスター・Cから勝利を収めることができるのか。それとも、マンチェスター・Cが独走態勢に入るのか。注目の一戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■連勝記録を樹立したマンC


 マンチェスター・Cの勢いが止まらない。前節のリヴァプール戦に4-1で勝利し、リーグ10連勝を達成。消化試合が1つ少ないなか、リヴァプールとの勝ち点差を「10」に広げ、2位マンチェスター・Uにも5ポイントの差をつけた。さらに、10日に行われたFAカップ5回戦では、スウォンジー(2部)を3-1で下し、イングランド1部リーグのチーム史上初となる公式戦15連勝を達成した。15試合で40得点5失点、クリーンシート10回と、内容もパーフェクトに近い。またスウォンジー戦で挙げた勝利は、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとってマンチェスター・Cでの記念すべき200勝目でもあった。就任5年目を迎え、史上初の4冠を視界にとらえている。

■最後に負けた相手がトッテナム


 そんなマンチェスター・Cが最後に敗れた相手がトッテナムだ。昨年11月に行われたアウェイゲームで、0-2の完封負け。開始5分に韓国代表FWソン・フンミンに先制されると、65分にはピッチに立ったばかりのアルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソに追加点を決められた。マンチェスター・Cはシュート22本を放ったものの、堅守速攻を貫いたトッテナムが白星を挙げ、2014年8月以来となる首位に浮上した。敗れたマンチェスター・Cは13位まで転落。しかし、その後のプレミアリーグでは14試合、公式戦では22試合に負けなしで、1月下旬から首位に立ち続けている。トッテナムは、絶好調のマンチェスター・Cを止められるだろうか。

■通算25度目の“モウvsペップ”


 ジョゼ・モウリーニョ監督は、トッテナムの指揮官に就任して以降、マンチェスター・Cに2連勝中。グアルディオラ監督との過去24対戦の成績は、7勝7分10敗(※PK戦は引き分けにカウント)と負け越しているが、風向きが変わりつつある。プレミアリーグでの直近2対戦は、計41本のシュートを打たれながら、いずれも「2-0」の勝利を収めた。トッテナムを率いる前は、リーグ戦9度の対戦で2勝(2分5敗)とグアルディオラ監督のチームに圧倒されてきたが、苦手意識は払拭したと言ってもいいだろう。両チームは4月下旬に控えるカラバオ・カップ決勝でも対戦するため、その“前哨戦”としても、モウリーニョ監督は勝利を挙げたいところだろう。

■“Withケイン”で再浮上へ


 エースの復帰で、トッテナムは勢いを取り戻しそうだ。両足首のケガで2試合を欠場していたイングランド代表FWハリー・ケインが、前節のウェスト・ブロムウィッチ戦で復帰。フル出場を果たすと、先制点を挙げる活躍をみせて、チームに4試合ぶりの勝利をもたらした。さらに10日に行われたFAカップ5回戦でも、エヴァートンを相手に同点弾をマーク。延長戦の末に敗れたものの、トッテナムでの公式戦得点数を「209」に伸ばし、クラブ歴代単独2位に浮上した。モウリーニョ監督が「あらゆる記録を塗り替えるだろう」と絶大な信頼を寄せるケインの有無は、勝敗を大きく左右する。頼れるエースがいれば、敵地『エティハド・スタジアム』でも堂々とした戦いぶりを披露するはずだ。

■ケイン&ソンのコンビも復活


 ケインの復帰によって、ソン・フンミンも蘇った。ケインが欠場した2試合はノーゴールに終わっていたが、ウェスト・ブロムウィッチ戦では相棒が先制点を決めた4分後に追加点をマーク。10日のエヴァートン戦では、ソン・フンミンのクロスからケインがヘディングで得点を挙げ、最強のホットラインが復活した。なお、ソン・フンミンはマンチェスター・C戦を得意としており、彼らを相手に出場した最近5試合で5ゴールをマーク。“シティ・キラー”として知られている。次のゴールで、2016-17シーズンに達成したプレミアリーグでの自己最多得点記録に並ぶが、パートナーの復帰で最高の舞台が整った。

■マンCの好調を支える「7」と「8」


 マンチェスター・Cの好調を支えるのは、背番号「7」と「8」の2人だろう。“7番”のイングランド代表FWラヒーム・スターリングは、前節のリヴァプール戦でプレミアリーグ歴代最多となる21度目のPKを獲得。後半には自ら追加点を挙げて、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)、同僚の同国代表FWセルヒオ・アグエロに次ぐ、「グアルディオラ体制下で100得点」を達成した選手となった。そのリヴァプール戦で、プレミアリーグが選出する“KING OF THE MATCH”に選出されたのが、“8番”のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンだ。スターリングが獲得したPKを失敗したものの、後半に2得点を挙げてチームを勝利に導いた。年明け以降、プレミアリーグでは7ゴールを挙げており、これはリーグトップ。ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネとアグエロが離脱中の今、グアルディオラ体制1年目からチームに在籍する両選手がマンチェスター・Cの攻撃をけん引している。

■予想オッズは?

 日本時間12日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Cの勝利に「1.33倍」、トッテナムの勝利に「8.5倍」、ドローに「5.5倍」というオッズを付けている。公式戦15連勝中のホームチームが圧倒的に優位という予想は妥当と言えるだろう。ただ前述したように、トッテナムはモウリーニョ監督就任以降、マンチェスター・Cに2連勝中。この試合に勝てば、2015-16シーズン以来のシーズンダブルを達成する。そもそもトップ4入りへの生き残りをかけた戦いでもあり、“ストップ・ザ・シティ”へ全精力を注ぐはずだ。FAカップから中2日という過酷なスケジュールのなか、勝利を手にするのはどちらのチームだろうか。

(記事/Footmedia)

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