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指揮官に訪れる試練の連続!? アーセナル対マンCについて、知っておきたい7つのこと

2019.12.15

[写真]=Getty Images

 15日に行われるプレミアリーグ第17節では、アーセナルが本拠地エミレーツ・スタジアムにマンチェスター・Cを迎える。マンチェスター・Cのアシスタントコーチを務めるミケル・アルテタ氏がアーセナルの次期監督候補に浮上するなど、ベンチにも注目が集まる一戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

ペップにとって最大の窮地

ジョゼップ・グアルディオラ

マンチェスター・Cを率いるグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images


マンチェスター・Cのジョセップ・グアルディオラ監督はキャリア最大のピンチに陥っている。7日にホームで行われたマンチェスター・ダービーに敗れて今季4敗目。早くも昨季の敗戦数に並んだ(一昨季は2敗)。また第16節終了時の勝ち点は「32」と、過去に率いたバルセロナやバイエルン時代を含めても自己最低だ。14ポイント差まで広がった首位リヴァプールとの勝ち点差を少しでも縮めたいところだが、グアルディオラ監督は12月を大の苦手としている。これまでプレミアで喫した16敗のうち7敗が12月に喫したもの。リーグ3連覇に向け、暗雲が漂っている。

マンC、近年の相性は良い

しかしマンチェスター・Cは近年、アーセナルとの相性が良い。公式戦での通算対戦成績は55勝45分け97敗と大きく負け越しているが、現在5連勝中。その間、14得点2失点と内容でも圧倒している。プレミアに限れば、アーセナルとのアウェイ戦はわずか3勝(7分け12敗)。しかし、ここ2試合は立て続けに勝利を収めており、グアルディオラ監督就任後はエミレーツ・スタジアムで一度も負けていない(2勝1分け)。ここ2シーズン連続でプレミア年間最優秀監督に輝いている指揮官は、無敗記録を継続できるだろうか。

ベンチに座る注目の男

アーセナルでの指揮を希望しているとされるアルテタ氏 [写真]=Getty Images


今回の一戦では、マンチェスター・Cのベンチに熱い視線が注がれるだろう。ただし、視線の先にいるのはグアルディオラ監督ではなく、アーセナルの次期監督候補と報じられるアシスタントコーチのミケル・アルテタ氏であるはずだ。2016年夏からペップの右腕を務めるアルテタ氏は、現役最後の5年間をアーセナルで過ごし、キャプテンも務めた。アーセン・ヴェンゲル監督(当時)が退任した際にも後任候補として名前が挙がったが、ウナイ・エメリ前監督の解任を受けて、再び彼の名前がメデイアをにぎわせている。グアルディオラ監督からも指導者としての資質に太鼓判を押されており、次の対戦では敵将としてマンチェスター・Cを相手にするかもしれない。

暫定監督の腕前は?

ELの前日会見に臨んだウィロック(左)とリュングベリ暫定監督(右) [写真]=Getty Images


一方、アーセナルのベンチで注目を集めるのは、暫定監督を務めるフレドリック・リュングベリ氏だろう。前節のウェストハム戦では、開幕戦を除きプレミア全試合にフル出場していたDFダヴィド・ルイスをスタメンから外すと、FWガブリエル・マルティネッリにプレミア初先発のチャンスを与えた。すると、マルティネッリは指揮官の抜擢に応え、クラブ史上4番目の若さでプレミア初ゴールを記録(18歳174日)。チームも公式戦10試合ぶりの勝利を収めた。さらに12日のヨーロッパリーグ(EL)・スタンダール戦では3-4-3のシステムを採用し、FWブカヨ・サカをウイングバックで起用。新たな試みを行った。現段階で上層部から監督就任の話はないというユングベリ氏だが、若手を生かして結果を出し続ければ“暫定”の二文字が外れる可能性もあるだろう。なお、リュングベリ氏が現役時代に最も得意としていたのがマンチェスター・C。自己最多の5ゴールを決めており、監督としてどんな結果を残すのか要注目だ。

オーバは“5度目の正直”なるか

オーバメヤン

[写真]=Getty Images


今季も得点を量産するアーセナルのFWピエール・エメリク・オーバメヤンだが、実はマンチェスター・Cを苦手としている。昨年2月のデビュー以降、プレミアで挙げたゴール数(43得点)は、レスターのFWジェイミー・ヴァーディと並ぶトップ。しかし、マンチェスター・C相手には公式戦4試合の出場でノーゴールと一度もネットを揺らしていないのだ。昨季のリーグ得点王は今季もプレミア16試合で11得点と、レスターのジェイミー・ヴァーディ(16得点)に次ぐゴール数を叩き出しているが、“5度目の正直”は実現するだろうか。

内弁慶の9番vs外弁慶の9番

両チームの“9番”には興味深いスタッツが存在する。アーセナルのFWアレクサンドル・ラカゼットと、マンチェスター・CのFWガブリエル・ジェズスは共に今季プレミアで5得点を記録しているが、前者はその全てをホームで決めているのに対し、後者はアウェイゲームでしかゴールを奪っていないのだ。アーセナルホームで戦う今回の一戦では、得点を挙げればそれぞれの記録を更新することになる。なお、ラカゼットがマンチェスター・C戦でゴールを記録したのは2017年11月の一度だけ。対するG・ジェズスもアーセナルを相手に得点を決めたのは同じ試合の一度きりだ。ちなみに、G・ジェズスは敵地で行われた11日のチャンピオンズリーグ(CL)・ディナモ・ザグレブ戦でハットトリックを達成したばかりだ。

予想オッズは?

日本時間13日正午現在、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』はアーセナルの勝利に「6.00倍」、マンチェスター・Cの勝利に「1.44倍」、ドローに「5.25倍」というオッズを付けている。リーグ延では最近3試合で1勝(1分け1敗)と足踏みが続いているマンチェスター・Cだが、相性の良いアーセナルを相手に勝ち点3を取る可能性が高いと予想しているようだ。どちらにとっても、浮上のきっかけをつかむために是が非でも勝ちたい一戦。熱い戦いに期待したい。

(記事/Footmedia)

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