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H.I.S.プレゼンツ 笹木香利と行く!アーセナル観戦ツアー「#笹旅」を完全密着リポート【後編】

2019.03.19

笹木さんは憧れの地「エミレーツ・スタジアム」でアーセナルvsマンチェスター・Uを観戦

笹木香利と行く!アーセナル観戦ツアー
「#笹旅」完全密着リポート 【前編】はこちら

運命のアーセナル戦、最高のエンディング

 滞在3日目、運命のアーセナル戦当日はロンドン観光で和やかにスタートしました。ガイド役の佐久間さんの案内のもと、セント・ポール寺院、ロンドン塔、バッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院といった観光名所を満喫。ロンドンを巡りながら、笹旅メンバーの親密度もどんどん深まっていきます。同時に試合に向けてテンションも爆上がり……と思っていたのですが、修繕工事中のビッグ・ベンを見たぐらいからかな、いよいよエミレーツ・スタジアムに向かうぞという段になって笹木さんの様子が一変します。

 スタジアム到着が近いのに、隣の笹木さんはなぜか口数が少ない。いや、笹木さんだけじゃない。みんながどこか神妙な顔をしています。かく言う自分もなんか異常に胸が苦しい。ヤバい! 何だ、この緊張感!

 多分、ツアーに参加することが決まった瞬間から、みんな心のどこかで負けた時のことも想像していたんだと思います。負けたらこのツアーはどうなっちゃうんだろう? せっかくの旅が台無しになりゃしないか? 好きなものを観に行くのだから結果なんて二の次、どんな結果になろうと楽しいに決まっている。必死にそう言い聞かせてきたけど、いざ試合を目の前にしたらやっぱり勝ちたい。死ぬほど勝ちたい! 「結果は二の次」なんてのは、負けちゃった時に傷つかないための予防線にすぎません。

 でも、勝ちたいと思えば思うほど、緊張で胸が押し潰されそうになる。100パーセント楽しいことが分かっている映画やコンサートとは似ているようで全然違うんです。悲しい結果になったらどうしよう。フタを開けてみるまでどんな結果になるか分からないという意味では、大事な受験や面接前の緊張感に近かったと思います。

 乱心の一行に追い打ちをかけるように、エミレーツ到着目前でバスの運転手ジルさんがまさかのカミングアウト。「俺、ユナイテッドファンだよ」……。運転席のミラー越しに不敵な笑みを浮かべながら、余裕の「トゥーニル(2ー0)」予想をかましてきます。笹木さんがすぐに「3ー1」予想で応戦したものの、失点込みで予想しちゃうのがいかにもアーセナルファン。まあ結果、ジルさんの予想は最高の伏線になっていたんですけどね。

 スタジアム到着後は、香港から来たというグーナーに声をかけられたり、アーセナルファン御用達のお店で食事をしたり、素晴らしいミュージアムを見学したりと、本来ならテンションが上がるシーンが盛りだくさんでした。いや、実際にテンションは終始高かったんですが、どこかうわの空の笹木さん。まだキックオフまで3時間以上もあるのにドキドキが止まらない。

 緊張を紛らわすようにベルカンプ像やアンリ像の前で元気に記念撮影。それでも無理矢理テンションを上げている感は否めません。そんなちょっと様子がおかしい我々を見ていたH.I.S.ロンドンの神岡さんとガイドの佐久間さんが、その複雑な心情を必死に理解しようとしてくれて、共感してくれたのはすごくうれしかったな〜。2人も今回のツアーの成功に欠かせない存在だったと心から思います。スタジアム前でお別れした佐久間さんのツイートを見つけた時は、ホッコリした気持ちになりました。佐久間さん、ありがとう!

 それにしても、人って本当に感動すると、気の利いた言葉が出なくなるものなんですね。笹旅メンバーも例にもれず、スタジアムに着いてからは「ヤバい〜」、「幸せ〜」を連呼するばかりで、それ以上の言葉が出てきません。言葉を失い、目にうっすら涙を浮かべながらぼーっとピッチを眺める笹木さんの横顔を撮りながら、僕ももらい泣き寸前……。その後、動画データを整理しながら何気なくそのシーンを見返した時は涙腺が崩壊しました。スタンドからピッチを見た時のあの光景、緊張と興奮と感動が入り混じったあの感情は、おそらく参加者全員にとって一生モノだと思います。

 スタジアムに入ってからの時間は、とにかくすべてが一瞬でした。キックオフの2時間前にはスタジアムの中にいたはずなのに、試合終了まで本当にあっという間。景色に圧倒され、雰囲気に酔いしれ、2つのゴールに感情を爆発させる。参加者の一人が「体感20分ぐらい」ってつぶやいていたけど、まさにそれです!

 ジャカのあり得ない軌道のシュート、前回の失敗を払拭するオーバメヤンのPK成功。試合終了のホイッスルが鳴った後もしばらく放心状態でした。今回のツアーで感動に出くわすたびに語彙力の低下を自覚していた笹木さんは、節目、節目で自分の心情を五七五に乗せて「あたまわるい俳句」なるものをSNSに投稿していましたが、試合終了直後に投稿したのがコチラ!

「やばすぎる ああやばすぎる やばすぎる」。エミレーツ・スタジアムが日本三景と肩を並べた瞬間でした。これ、決してふざけているわけではなく、結構ガチの心情です。それぐらい勝利の瞬間はやばかった!(笹木さんはジャカのゴールが決まった瞬間に泣いてました)。試合後はスタジアム内のラウンジでささやかな祝勝会を開いたのですが、皆さん勝利の余韻に浸っていて口数少なめ。でも、会話が続かなくて気まずいアレとは全くの別物で、心地良くて幸せな時間がゆっくりと流れていきました。

 ちょっとこぼれ話をすると、アーセナル戦を終えてホテルに戻る道すがら、張り詰めていたものが切れたように安堵の表情を浮かべる笹木さんがすごく印象的でした。それは単に試合前の緊張から解放されたというだけでなく、アーセナルの勝利によってツアーが成功したことへの安堵。ツアー開催まで綱渡りの連続で、現地に着いてからも「勝利の女神」と期待され、ハードルは上がりまくり……。彼女が感じていたであろうプレッシャーの大きさは想像に難くありません。重圧から解放されて溢れ出てきたのは、周囲への感謝の言葉。仕事的には、こんな時もカメラやテレコを回しておくべきだったんでしょうけど、笹木さんの表情を見たらカメラを回す気にはなれませんでした。まだまだ甘いな〜。

スタジアムツアー、最後の晩餐、そしてH.I.S.さんから重大発表

 いよいよ、最終日。この日は午前中がオフだったので、ホテル近くにあるラッセル・スクエアでも散歩しながら、笹木さんに昨日の興奮を振り返ってもらおうと思っていました。ところが、ロンドン4日目の朝にして笹木さん、まさかの大寝坊(笑)。本当に本当に、すべてから解放されたんだなと改めて実感しました。

 いつもの底抜けの明るさを取り戻した笹木さんは、集合時間よりもちょっと早めにエミレーツ・スタジアムに到着。前日は緊張と興奮でじっくり見られなかったスタジアムを噛みしめるように見学し、オフィシャルショップで買い物を楽しみました。そして、この日はもう一つのメインイベント、スタジアムツアーに参戦。前日とは打って変わり、笹旅メンバーのはしゃぎっぷりは相当なものでした。

 スタジアムツアーの2時間強はホントにあっという間でした。ドレッシングルームでラムジーのユニフォームを見た時はジーンときたし、豪華なプレスルームを見た時は、今度はクラブの取材でここに戻ってくる、と心に誓いました。思い思いにツアーを楽しむメンバーを見守っていたH.I.S.の神岡さんは、「皆さんが心から楽しんでいる姿を見ていると、私も幸せな気持ちになります」と終始ニコニコ。今回のツアーを機に彼女もアーセナルのファンになってくれたかな?

 スタジアムツアーの後はとうとう笹旅の最終イベント。スタジアム近くにあるアーセナルファン御用達のパブ『Tollington arms』で最後の晩餐です。懇親会には現地在住のグーナーで、今回のツアー実現に一役買ってくれたカリスマブロガー「さる@gooner」さんがサプライズ登場。メンバーは初日のぎこちなさが嘘のように打ち解け、楽しい時間を過ごしました。懇親会の終盤にはH.I.S.さんから重大発表もありました。「笹旅第2弾開催決定!」。笹木さんの熱が、笹旅メンバーの熱が、H.I.S.さんを即決させたんです。今回参戦できなかった方はぜひこの素晴らしい旅を体感してほしいです。

 実は今回のメンバーは現地合流組2名を含め、全員が単独での参加でした。そんな見ず知らずの12人が「アーセナル」、「笹木さん」という触媒を通して同じ時間を共有し、感動を分かち合い、最高の仲間になったわけです。彼らが「第一期笹旅メンバー」という名のLINEグループを作っていたことに、改めてこのツアーの意義を感じました。

 もちろん、メンバーの人柄もツアー成功の大きな要因だったと思います。ロンドンで散髪しちゃう子、会社辞めて参戦しちゃうツワモノ、別にアーセナルファンじゃなかったのに、ロンドンに来てツアー中にグーナーになっちゃう頭おかしい子(褒め言葉)……。個性豊かで、それでいてめちゃくちゃ謙虚な皆さんが、その場、その場を全力で楽しむ。そんなメンバーに笹木さんの元気が加わったことで、絶妙に居心地のいい空間が出来上がったんだと思います。実際、この旅にはフラットなファンをグーナーに変えちゃうぐらいの力がありました。

 懇親会を終えてお店前で解散した後、感極まった笹木さんがバスに乗り込もうとしていた皆さんに向かって、「バイバーイ! 元気でね〜〜!」と大声で叫んでたの気づきました? あれはタレントとして常に気丈に振る舞っていた彼女が最後の最後で見せた“素の笹木香利”だったように思います。奇跡的にその瞬間が動画に収まっていたので、まだYouTubeをご覧になっていない方はぜひチェックしてみてください。

 今回のツアーの成功は、笹木さん自身の熱量と、それを形にしてくれたH.I.S.さん、ツアーの実現に一役買ったSNSの同志たち、何より「一歩踏み出す勇気」を持った12人の勇者たちによるものです。そんなサクセスストーリーを目の当たりして思うのは、同じ想いを持った人たちが集結すると、こんなにも圧倒的なパワーが生まれるんだってこと。おそらく、このツアーに直接的、間接的に関わった人たちの誰一人欠けても、笹旅はこんなに素晴らしいものにはなっていなかったかもしれません。

 そして、こんなパワーを生み出す企画を、場所を、機会を、今度はメディアの人間として自分たちが提供できたらと思いました。企画を立てる段階で結末が見えてるものに頼りがちな僕らは、皆さんの姿勢から学ばなくてはいけないし、ツアーに関わった人たちを心から尊敬します。笹旅に帯同させていただいて得た経験を、次の誰かのために少しでも生かせたらと強く思います。そんな体験をさせてくれた皆さん、本当にありがとう。

 最後に、笹木さんはツアー終了後もこっそりロンドンに延泊。ヨーロッパリーグのレンヌ戦を観戦し、その目で3ー0の勝利を見届けたのでした。さすが、勝利の女神ですね!

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