2018.12.09

下部組織出身の有望株たちの今 ~トッテナム編~

トッテナム
トッテナムの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第9回目は、マウリシオ・ポチェッティーノ監督就任以降、イングランド出身の若手タレントが次々と台頭しているトッテナム編をお届けする。

*2013年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

■アルフィー・ホワイトマン

アルフィー・ホワイトマン

(1998年10月2日/イングランド/トッテナム/GK)
経歴:トッテナム

地元ロンドン生まれで、生粋のスパーズファンとしても知られるGK。各年代別のイングランド代表にも名を連ね、2015年のU-17W杯では正GKを務めた。トップチームでの出場はないが、これまでに何度もベンチ入りしており、新スタジアムでのデビューを目指している。

■ミロシュ・ヴェリコヴィッチ

ミロシュ・ヴェリコヴィッチ

(1995年9月26日/セルビア/ブレーメン/DF)
経歴:トッテナム→ミドルズブラ(レンタル)→チャールトン(レンタル)→ブレーメン

セルビア人の両親のもと、スイスで生まれた。バーゼルで本格的にサッカーを始めると、2011年にトッテナムのアカデミーに入団。3年後にプレミアリーグデビューを果たした。ただしトップチームの壁は高く、2度のレンタル移籍を経て、2016年にブレーメンへ移籍。ドイツで飛躍を遂げ、今夏のロシアW杯にも出場した。

■カイル・ウォーカー・ピータース

カイル・ウォーカー・ピータース

(1997年4月13日/イングランド/トッテナム/DF)
経歴:トッテナム

元プロサッカー選手の叔父を持つ、ロンドン生まれのサイドバック。2013年からトッテナムに在籍し、昨季開幕戦のニューカッスル戦でトップチームデビューを果たした。各年代別のイングランド代表の常連メンバーでもあり、昨年夏はU-20W杯優勝を経験。淡路島で行われた直前合宿では、日本のファンの歓迎ぶりを大変気に入っていたようだ。

■キャメロン・カーター・ヴィッカーズ

キャメロン・カーター・ヴィッカーズ

(1997年12月31日/アメリカ/トッテナム/DF)
経歴:トッテナム→シェフィールド・ユナイテッド(レンタル)→イプスウィッチ(レンタル)→スウォンジー(レンタル)

10歳でスカウトの目にとまり、トッテナム入り。速さ・強さ・上手さの三拍子を兼ね備えたセンターバックとして、2016年にトップチーム初出場を果たした。出場機会を優先して、昨季からレンタル移籍を繰り返しているが、昨年11月に19歳でアメリカ代表デビューを飾ったように、実力はすでにトップレベル。クラブの将来を担う大器として期待を集めている。

■トム・キャロル

トム・キャロル

(1992年5月28日/イングランド/スウォンジー/MF)
経歴:トッテナム→レイトン・オリエント(レンタル)→ダービー・カウンティ(レンタル)→QPR(レンタル)→スウォンジー(レンタル)→トッテナム→スウォンジー

2008年にトッテナムに入団し、2011年にトップチームデビュー。その後、レンタル移籍を繰り返しながらも、公式戦50試合以上に出場した。パスセンスに優れた司令塔タイプとして注目されたが、フィジカルに弱点を抱えており、トッテナムでは確固たる地位を築くまでには至らず。2017年からスウォンジーでプレーすることとなった。

■アレックス・プリチャード

アレックス・プリチャード

(1993年5月3日/イングランド/ハダースフィールド/MF)
経歴:トッテナム→ピーターバラ(レンタル)→スウィンドン・タウン(レンタル)→ブレントフォード(レンタル)→ウェスト・ブロムウィッチ(レンタル)→ノリッチ→ハダースフィールド

2009年にウェストハムからトッテナムのアカデミーに移籍。類まれなるサッカーセンスの持ち主で、ユースの欧州大会で活躍した際には、レアル・マドリードやバルセロナへの移籍が取り沙汰されたほどだった。しかし、トップチームでの出場は2試合だけ。ポチェティーノ監督の構想外となった2016年に退団すると、ノリッチを経て、昨季からハダースフィールドでプレーする。

■ケニー・マクエヴォイ

ケニー・マクエヴォイ

(写真は2016年2月のもの)

(1994年9月4日/アイルランド/サウス・ノルマントン・アスレチック/MF)
経歴:トッテナム→ピーターバラ(レンタル)→コルチェスター(レンタル)→スティヴネイジ(レンタル)→ヨーク・シティ(レンタル→完全)→サウス・ノルマントン・アスレチック→ウォーターフォード→サウス・ノルマントン・アスレチック

U-21アイルランド代表でプレーした経験を持つなど、将来を嘱望された選手の一人だったが、多くのファンに知られるキッカケとなったのは、そのルックスだった。風貌が、かつてトッテナムで活躍したギャレス・ベイルに似ていると地元で評判に。さらに“本家”と同じウインガーだったことも、人気に拍車をかけた。ただトップチームでの出番はなく、現在はアマチュアリーグのサウス・ノルマントン・アスレチックに所属している。

■ナビル・ベンタレブ

ナビル・ベンタレブ

(1994年11月24日/アルジェリア/シャルケ/MF)
経歴:トッテナム→シャルケ(レンタル→完全)

アルジェリア人の両親のもとフランスで生まれ、2012年にトッテナムのアカデミー入り。翌年にトップチームデビューを飾ると、2014-15シーズンには公式戦35試合に出場するなど、ポチェッティーノ新体制下でレギュラーの一角を担うようになった。しかし、度重なるケガに加えて、エリック・ダイヤーやデレ・アリの台頭もあり、やがて構想外に。2016年に1年レンタルでシャルケに移籍すると、翌年に完全移籍することが発表された。

■ハリー・ウィンクス

ハリー・ウィンクス

(1996年2月2日/イングランド/トッテナム/MF)
経歴:トッテナム

幼少期からトッテナムのサポーターであり、8歳でアカデミーに入団してからクラブ一筋を貫く。卓越したボールコントロールと豊かなパスセンスをもち合わせる天才肌のMFで、ポチェッティーノ監督がつけた愛称は「リトル・イニエスタ」。昨年10月にはイングランド代表デビューを飾り、一躍国民の注目を集めた。大きな期待に見合うパフォーマンスを発揮し続けられるか、今季は勝負の1年でもある。

■ウィリアム・ミラー

ウィリアム・ミラー

(写真は2017年2月のもの)

(1996年6月8日/イングランド/バートン・アルビオン/MF)
経歴:トッテナム→バートン・アルビオン(レンタル→完全)

11歳でトッテナムの関係者にスカウトされたときから、ミラーはすでに名の知れた存在だった。というのも、母は女優、父もテレビドラマのディレクターを務めており、本人に至ってはトップ子役の一人だったからだ。喜んでサッカー界に飛び込んだ彼は着実に成長を続け、U-21チームでは主将を担当。プレミアリーグの舞台まであと一歩まで迫った。だが、トップチームでの出場機会はなく、現在は3部のバートン・アルビオンに所属している。

■ルーク・エイモス

ルーク・エイモス

(1997年2月23日/イングランド/トッテナム/MF)
経歴:トッテナム→サウスエンド(レンタル)→スティヴネイジ(レンタル)→トッテナム

“憧れの選手”としてチェルシー所属のエンゴロ・カンテの名前を挙げるように、走力や守備力に定評のあるMFだ。過去2シーズンは、後半戦にレンタル移籍。下部リーグで実績と経験を積んだことで一回り成長を遂げ、今季開幕戦でついにプレミアリーグデビューを飾った。しかし、今年10月にひざのじん帯を負傷。シーズン絶望と報じられる大ケガで、チームに大きなショックを与えた。

■サイ・ゴダード

サイ・ゴダード

(写真は2017年4月のもの)

(1997年4月2日/日本/ベネヴェント/MF)
経歴:トッテナム→ベネヴェント

イギリス人の父と日本人の母のもとロンドンで生まれ、トッテナムのU-18チームでは背番号10を背負った。しかしトップチームでの出場は果たせず、今夏にイタリアBのベネヴェントへ完全移籍。11月のスペツィア戦に途中出場してイタリアデビューを飾った。東京五輪世代であり、U-18日本代表に招集された経験を持つ。

■ジョシュ・オノマー

ジョシュ・オノマー

(写真は今年8月のもの)

(1997年4月27日/イングランド/シェフィールド・ウェンズデイ/MF)
経歴:トッテナム→アストン・ヴィラ(レンタル)→シェフィールド・ウェンズデイ(レンタル)

弱冠17歳でトップチームデビューを果たしたエリート選手で、ズバ抜けた身体能力と技術を生かしたプレーを得意とする。U-20W杯優勝を経験して迎えた昨季は、自身初のレンタル移籍を経験。2部アストン・ヴィラで公式戦37試合に出場するなど、飛躍のシーズンとなった。しかし今夏のプレシーズンはケガのために参加できず、アピール不足によって今季も2部行きが決まった。

■マーカス・エドワーズ

マーカス・エドワーズ

(1998年12月3日/イングランド/エクセルシオール/MF)
経歴:トッテナム→ノリッチ(レンタル)→エクセルシオール(レンタル)

オノマーと同じような特徴的なヘアスタイルがトレードマークの攻撃的MF。「才能はアカデミーNo.1」と言われており、ポチェッティーノ監督も「若かりし頃のメッシのようだ」と彼を高く評価している。昨季後半に続いて、今季はオランダのエクセルシオールにレンタル移籍。初の海外挑戦で、ボールテクニックをさらに磨くことと、課題と言われるフィジカルコンタクトスキルの改善に務めている。

■ハリー・ケイン

ハリー・ケイン

(1993年7月28日/イングランド/トッテナム/FW)
経歴:トッテナム→レイトン・オリエント(レンタル)→ミルウォール(レンタル)→ノリッチ(レンタル)→レスター(レンタル)→トッテナム

8歳のとき、「ぽっちゃりしている」という理由でアーセナルのアカデミーを退団。その後加入したトッテナムでも4度のレンタル移籍を経験するなど、決して順風満帆なキャリアを送ってきたわけではない。しかし、持ち前の反骨精神と不断の努力、さらにポチェッティーノ監督という恩師との出会いがあって、才能を開花。今やクラブのみならず、イングランド代表のエースとしても活躍する。

(記事/Footmedia)

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