2018.12.06

下部組織出身の有望株たちの今 ~アーセナル編~

アーセナル
アーセナルの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第7回目は、エクトル・ベジェリンやアレックス・イウォビら数々のタレントをトップチームに送り込んできたアーセナル編をお届けする。

*2013年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

■イグナシ・ミケル

イグナシ・ミケル

(写真は今年4月のもの)

(1992年9月28日/スペイン/ヘタフェ/DF)
経歴:アーセナル→レスター(レンタル)→ノリッチ→ポンフェラディーナ→ルーゴ→マラガ→ヘタフェ

16歳の誕生日を迎えると当時に、バルセロナからアーセナルのアカデミーに移籍した。長身だがスピードがあって、ボール扱いも器用。さらに10代半ばで渡英したとあって、スペイン代表DFジェラール・ピケと比較される声もあったが、トップチームでは公式戦14試合の出場にとどまり、2014年に退団した。その後はスペイン2部を主戦場とした時期もあったが、昨年12月にリーガ・エスパニョーラ初出場。今季はヘタフェに在籍している。

■ステファン・オコナー

ステファン・オコナー

(写真は今年2月のもの)

(1997年1月23日/イングランド/ニューカッスル/DF)
経歴:アーセナル→ヨーク・シティ(レンタル)→MVVマーストリヒト(レンタル)→ニューカッスル

2010年にアーセナルのアカデミーに入団。それから3年後にプロ契約を締結するなど、クラブの未来を背負って立つDFと期待されていた。しかし、トップチームでの出場はデビュー戦となった2014年12月の1試合のみ。昨年夏に満了となった契約が延長されることはなく、ニューカッスルへ移籍した。

■クリスティアン・ビエリク

クリスティアン・ビエリク

(1998年1月4日/ポーランド/チャールトン/DF)
経歴:アーセナル→バーミンガム(レンタル)→ウォルソール(レンタル)→チャールトン(レンタル)

ポーランド1部のレギア・ワルシャワでプロデビューを果たしたあと、2015年1月に弱冠17歳でアーセナルと契約を交わした。190cm近い長身とダイナミックなプレースタイルで、入団当時は“パトリック・ヴィエラ二世”と称されたが、現在は主にセンターバックでプレーする。トップレベルでの経験を積むため、今季もチャールトンに貸し出されたが、いずれ“ガナーズ”でレギュラーを務めるだけのポテンシャルを持った選手だ。

■ジョン・トラル

ジョン・トラル

(写真は今年2月のもの)

(1995年2月5日/スペイン/ハル・シティ/MF)
経歴:アーセナル→ブレントフォード(レンタル)→バーミンガム(レンタル)→グラナダ(レンタル)→レンジャーズ(レンタル)→ハル・シティ

スペイン人の父とイングランド人の母のもとバルセロナで育ち、2011年にアーセナルに入団。エクトル・ベジェリンと共にバルサのカンテラからイングランド入りを果たした。エレガントなプレーぶりで“ネクスト・セスク”とも称されたが、トップチームでの出場機会は訪れず。通算4度のレンタル移籍を経験したあと、昨年夏にハル・シティへの完全移籍が発表された。

■グレン・カマラ

グレン・カマラ

(1995年10月28日/フィンランド/ダンディー・ユナイテッド/MF)
経歴:アーセナル→サウスエンド・ユナイテッド(レンタル)→コルチェスター・ユナイテッド(レンタル)→ダンディー・ユナイテッド

フィンランドで生まれ、10代でロンドンに移住。2012年にアーセナルのアカデミーに入団した。トップチームデビューを飾ったのは、20歳の誕生日を目前に控えた2015年10月のこと。強烈なタックルを持ち味とする守備的MFとして、層の薄いトップチームでの活躍も期待されたが、その後チャンスが与えられることはなく、2017年に退団することとなった。現在はクラブと代表の双方で主軸を担っている。

■ジェディオン・ゼラレム

ジェディオン・ゼラレム

(1997年1月26日/アメリカ/アーセナル/MF)
経歴:アーセナル→レンジャーズ(レンタル)→VVVフェンロ(レンタル)→アーセナル

ドイツに生まれアメリカで育ち、イングランドでプロデビューを飾ったという珍しいキャリアの持ち主。アーセナルには2011年から所属し、2014年1月のFAカップでトップチームデビューを飾った。その後はスコットランドやオランダに武者修行。その経験を生かしてさらなる飛躍が期待されたが、昨年アメリカ代表の選手として出場したU-20W杯でヒザに重傷を負い、長期離脱を余儀なくされた。

■ダニエル・クロウリー

ダニエル・クロウリー

(1997年8月3日/イングランド/ヴィレムⅡ/MF)
経歴:アーセナル→バーンズリー(レンタル)→オックスフォード・ユナイテッド(レンタル)→ゴー・アヘッド・イーグルス(レンタル)→ヴィレムⅡ→カンブール(レンタル)→ヴィレムⅡ

2014年にアストン・ヴィラの下部組織からアーセナルに加入。典型的な10番タイプの選手で、体格やプレースタイルが似ていたことから、「ジャック・ウィルシャー二世」と呼ばれることもあった。しかし、トップチームでの出場機会はなく、2017年にヴィレムⅡへ完全移籍。イングランド復帰を夢見て、オランダの地で奮闘している。

■エインズリー・メイトランド・ナイルズ

エインズリー・メイトランド・ナイルズ

(1997年8月29日/イングランド/アーセナル/MF)
経歴:アーセナル→イプスウィッチ・タウン(レンタル)→アーセナル

6歳でアーセナルに入団。17歳でトップチームデビューを飾り、アーセン・ヴェンゲル体制のラストシーズンとなった昨季に公式戦28試合に出場して一躍ブレイクを果たした。イングランドの各年代別代表にも選出されており、昨年のU-20W杯では優勝を経験。近い将来のA代表入りも期待されている。今季は出場機会に恵まれていないが、ガナーズの未来を背負って立つ逸材の一人だ。

■マーカス・マグウェイン

マーカス・マグウェイン

(写真は今年2月のもの)

(1999年2月2日/イングランド/アーセナル/MF)
経歴:アーセナル→バルセロナ

ロンドンで生まれ、アーセナルではU-6チームからU-23チームまで各カテゴリーを経験。U-18ではチームキャプテンを務めた。しかしトップチームで2試合に出場したあと、今年1月に海外移籍を決断。バルセロナと契約を交わし、ゲーリー・リネカー氏以来となるバルサのイングランド人プレーヤーとなった。今年3月に行われたエスパニョールとの親善大会では、トップチームの選手に混ざって試合に出場している。

■セルジュ・ニャブリ

セルジュ・ニャブリ

(1995年7月14日/ドイツ/バイエルン/FW)
経歴:アーセナル→ウェスト・ブロムウィッチ(レンタル)→ブレーメン→バイエルン→ホッフェンハイム(レンタル)→バイエルン

2011年、16歳の誕生日を迎えると同時にアーセナルに加入。翌年のリーグカップでトップチームデビュー、1カ月後にはプレミアリーグ初出場を果たすなど、華々しいスタートを切った。しかしその後は伸び悩み、2016年に退団することに。それでも母国ドイツで自ら実力を証明してみせ、バイエルン移籍を勝ち取った。

■チュバ・アクポム

チュバ・アクポム

(1995年10月9日/イングランド/PAOK/FW)
経歴:アーセナル→ブレントフォード(レンタル)→コヴェントリー(レンタル)→ノッティンガム・フォレスト(レンタル)→ハル・シティ(レンタル)→ブライトン(レンタル)→シント・トロイデン(レンタル)→PAOK

6歳でアーセナル入団。15歳のときにU-18チームで初出場を果たし、17歳の誕生日を迎えた直後にプロ契約を結んだ。イングランド代表でもU-16から中心選手として活躍。その才能に疑いの余地はなかったが、層の厚いトップチームではなかなか出番がなく、レンタル移籍を繰り返したあと、今夏にギリシャのPAOKへ完全移籍を果たした。

■アレックス・イウォビ

アレックス・イウォビ

(1996年5月3日/ナイジェリア/アーセナル/FW)
経歴:アーセナル

ナイジェリアで生まれ、4歳でイングランド移住。それからほどなくしてアーセナルに入団し、現在までクラブ一筋を貫いている。元ナイジェリア代表MFオーガスティン・オコチャの甥としても有名で、かつて技巧派で知られた叔父のように繊細なボールタッチで相手を翻弄。ウナイ・エメリ新監督のもと縦へ仕掛けることも覚えたことで、より怖い選手となった。クラブの新時代を担う選手の一人だ。

■ステフィー・マヴィディ

ステフィー・マヴィディ

(1998年5月31日/イングランド/ユヴェントス/FW)
経歴:アーセナル→チャールトン(レンタル)→プレストン・ノースエンド(レンタル)→チャールトン(レンタル)→ユヴェントス

高い身体能力とスピードを兼備し、左右両足から強烈なシュートを放つことができる本格派ストライカー。レンタル先のチャールトンでは公式戦22試合出場8ゴール2アシストを記録するなど結果を残したが、トップチームでのプレー機会はなく、今夏にユヴェントスに完全移籍を果たした。現在はBチームに所属し、イタリア3部リーグで毎週末プレーしている。

■ケレチ・ヌワカリ

ケレチ・ヌワカリ

(1998年6月5日/ナイジェリア/ポルト/FW)
経歴:アーセナル→MVVマーストリヒト(レンタル)→VVVフェンロ(レンタル)→ポルト(レンタル)

飛び級で2015年のU-20W杯に出場すると、ナイジェリア代表を優勝に導くだけでなく、大会MVPにも輝いた。その活躍に目をつけた欧州の複数クラブの間で争奪戦が勃発したが、最終的には本人が希望するアーセナルに加入。晴れて欧州でのキャリアをスタートさせた。ただ、労働許可証の問題などもあって、オランダ、そして今季はポルトガルへレンタル移籍。イングランドではまだ公式戦出場がない。

■リース・ネルソン

リース・ネルソン

(1999年12月10日/イングランド/ホッフェンハイム/FW)
経歴:アーセナル→ホッフェンハイム(レンタル)

9歳からアーセナルのアカデミーに所属し、ほとんどのカテゴリーを飛び級で通過してきた神童。17歳の誕生日にプロ契約を結ぶと、昨年8月のコミュニティー・シールドでトップチームデビュー。昨シーズンは公式戦16試合に出場した。今季はさらなる成長を求めて、ホッフェンハイムにレンタル移籍。すると、ここまでチーム最多となるリーグ戦6得点を挙げて、その名を世界に知らしめた。

(記事/Footmedia)

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