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下部組織出身の有望株たちの今 ~マンチェスター・C編~

2018.12.05

マンチェスター・Cの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images

 欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第6回目は、トップチームだけでなく、育成の分野においても急速に進歩を遂げているマンチェスター・C編をお届けする。

*2013年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)

写真=Getty Images

■アンガス・ガン

アンガス・ガン

(1996年1月22日/イングランド/サウサンプトン/GK)
経歴:マンチェスター・C→ノリッチ(レンタル)→サウサンプトン

U-16からイングランド代表に名を連ね、今夏はロシアW杯開幕前に行われたA代表の合宿にも参加。当代屈指の実力者としてマンチェスター・Cでの活躍が期待されたものの、トップチームでの出番は訪れず、今夏にサウサンプトンへ完全移籍を果たした。元スコットランド代表GKだった父を超える選手になれるのか、今後の成長を見守りたい。

■ジェイソン・デナイヤー

ジェイソン・デナイヤー

(1995年6月28日/ベルギー/リヨン/DF)
経歴:マンチェスター・C→セルティック(レンタル)→ガラタサライ(レンタル)→サンダーランド(レンタル)→ガラタサライ(レンタル)→リヨン

セルティックではプロ1年目にして、リーグ優勝、年間ベストイレブン、リーグの年間最優秀若手賞の3冠を達成。さらにガラタサライでは、リーグ戦と国内カップ戦の優勝を経験した。レンタル先で積み上げた実績はしかし、マンチェスター・Cで生かされることなく、今夏にリヨンへ完全移籍。悔しさを晴らすかのように、今季のCLグループステージでは古巣相手に堂々たるプレーを披露した。

■アンヘリーノ

アンヘリーノ

(1997年1月4日/スペイン/PSV/DF)
経歴:マンチェスター・C→ニューヨーク・シティ(レンタル)→ジローナ(レンタル)→マジョルカ(レンタル)→NACブレダ(レンタル)→PSV

デポルティーボの下部組織で育ち、2013年にマンチェスター・Cのアカデミーに入団。2016年1月にはトップチームデビューを飾った。その後、レンタル移籍を繰り返すと、昨季貸し出されたNACブレダでリーグ戦34試合出場3得点を記録。その活躍が認められ、今夏にPSVへ完全移籍を果たした。イングランドでは成功しなかったが、オランダで飛躍を遂げている。

■パブロ・マフェオ

パブロ・マフェオ

(1997年7月12日/スペイン/シュトゥットガルト/DF)
経歴:マンチェスター・C→ジローナ(レンタル)→シュトゥットガルト

2013年にエスパニョールの下部組織からマンチェスター・Cに加入。3年後にトップチームデビューを飾った。ただ定着するまでには至らず、母国のジローナへレンタル移籍。リオネル・メッシへの徹底したマンマークが話題を呼んだように、得意の対人守備により一層の磨きをかけた。残念ながらイングランド復帰は叶わなかったが、今季から在籍するシュトゥットガルトで活躍中だ。

■トシン・アダラビオヨ

トシン・アダラビオヨ

(1997年9月24日/イングランド/ウェストブロム/DF)
経歴:マンチェスター・C→ウェストブロム(レンタル)

5歳からマンチェスター・Cに在籍する地元生まれの有望株。ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任直後に目をつけたアカデミー出身のセンターバックで、スピードや高さに加え、足元のテクニックにも優れている。トップレベルでの経験を積むため、今夏にキャリア初のレンタル移籍を決断。2部ウェストブロムでレギュラーとして活躍している。

■デニス・スアレス

デニス・スアレス

(1994年1月6日/スペイン/バルセロナ/MF)
経歴:マンチェスター・C→バルセロナB→セビージャ(レンタル)→ビジャレアル→バルセロナ

2011年、バルセロナ、チェルシー、マンチェスター・Uも関心を寄せるなか、セルタの下部組織からマンチェスター・Cに移籍。その夏のプレシーズンからトップチームに帯同し、2012年にはファン投票による年間最優秀若手賞を受賞した。同胞の先輩ダビド・シルバの“後継者”とも称されたが、英国滞在はわずか2年で終了。母国スペインでプロキャリアを歩んでいる。

■セコ・フォファナ

セコ・フォファナ

(1995年5月7日/コートジボワール/ウディネーゼ/MF)
経歴:マンチェスター・C→フルアム(レンタル)→バスティア(レンタル)→ウディネーゼ

2013年にロリアンからマンチェスター・Cに移籍し、ボックス・トゥ・ボックス型のMFとして注目を集めた。しかし翌年から2シーズン連続でレンタル移籍。その後復帰することなく、ウディネーゼへ完全移籍を果たした。U-19世代までは出生地のフランス代表でプレーしていたが、A代表は両親のルーツであるコートジボワール代表を選択。昨年11月のモロッコ戦でデビューを果たした。

■ロニー・ロペス

ロニー・ロペス

(1995年12月28日/ポルトガル/モナコ/MF)
経歴:マンチェスター・C→リール(レンタル)→モナコ→リール(レンタル)→モナコ

2011年にベンフィカの下部組織からマンチェスター・C入りを果たすと、2年後にプロデビュー。その試合で、クラブの最年少得点記録を更新する偉業を成し遂げた。とはいえ、トップチームでは出番がなく、2015年夏にモナコへ完全移籍。すると、リーグ戦15ゴールを挙げる活躍を見せ、A代表デビューも飾った。ロシアW杯は最終選考で落選したが、4年後の出場が期待される。

■ブランドン・バーカー

ブランドン・バーカー

(1996年10月4日/イングランド/プレストン・ノースエンド/MF)
経歴:マンチェスター・C→ロザラム(レンタル)→NACブレダ(レンタル)→ハイバーニアン(レンタル)→プレストン・ノースエンド(レンタル)

8歳からマンチェスター・Cに在籍する地元出身選手で、左サイドを主戦場とするアタッカー。2013-14シーズンのクラブ年間最優秀若手選手に輝いたことがあるように確かな実力を備えているが、2016年2月のデビュー戦がトップチームで唯一の出場になる。過去2シーズンはオランダとスコットランドへレンタル移籍。国内2部に舞台を移した今季は勝負の1年となる。

■アレイクス・ガルシア

アレイクス・ガルシア

(1997年6月28日/スペイン/ジローナ/MF)
経歴:マンチェスター・C→ジローナ(レンタル)

スペイン紙に「新たなブスケツ」と紹介されたこともある、グアルディオラ監督好みのセントラルMF。ビジャレアルの下部組織で育ち、2015年にマンチェスター・Cにやってきた。2016-17シーズンは公式戦8試合に出場。トップチームでの初得点も記録したが、昨季から母国で武者修行中だ。

■デイヴィッド・ブルックス

デイヴィッド・ブルックス

(1997年7月8日/ウェールズ/ボーンマス/MF)
経歴:マンチェスター・C→シェフィールド・ユナイテッド→ハリファックス・タウン(レンタル)→ボーンマス

7歳でマンチェスター・Cのアカデミーに入団したものの、17歳でクラブに見切りをつけて退団。シェフィールド・ユナイテッドを経て、今夏に加入したボーンマスでプレミアリーグデビューを飾ったという珍しいキャリアの持ち主である。まだ21歳と若く、昨年11月に初出場を果たしたウェールズ代表では次世代の中核メンバーとして期待される。

■ブラヒム・ディアス

ブラヒム・ディアス

(1999年8月3日/スペイン/マンチェスター・C/MF)
経歴:マンチェスター・C

14歳でマラガから引き抜かれ、16歳でU-18の主力選手に。2016年9月にトップチームデビューを飾ったときは、まだ17歳だった。ポテンシャルの高さに疑いの余地はないが、クラブとの契約が今季限りで満了することもあって、レアル・マドリードが獲得に示しているとの噂がある。今冬の動向が最も注目される選手の一人だ。

■フィル・フォーデン

フィル・フォーデン

(2000年5月28日/イングランド/マンチェスター・C/MF)
経歴:マンチェスター・C

マンチェスター・Cのアカデミーが生んだ近年の最高傑作。昨年行われたU-17W杯では優勝と大会MVPの2冠を達成し、イングランド代表の次世代エースとしても期待されている。繊細なボールタッチはアンドレス・イニエスタにも例えられるが、“最も影響された選手”として本人が名前を挙げるのは同僚のダビド・シルバ。「彼は天からの授かりもの」と絶賛するグアルディオラ監督の下でどこまで成長するのか楽しみな逸材だ。

■ケレチ・イヘアナチョ

ケレチ・イヘアナチョ

(1996年10月3日/ナイジェリア/レスター/FW)
経歴:マンチェスター・C→レスター

2013年のU-17W杯で優勝に加えて、大会MVPを受賞。その後、欧州クラブによる争奪戦のすえ、18歳の誕生日を迎えた2014年にマンチェスター・Cに加入した。2015-16シーズンには、トップチーム実質1年目で公式戦14ゴールをマーク。セルヒオ・アグエロ、ケヴィン・デ・ブライネに次ぐ得点数を記録したが、昨年1月のガブリエウ・ジェズスの加入を境に出番が激減し、レスターへの移籍の道を選んだ。

■ジェイドン・サンチョ

ジェイドン・サンチョ

(2000年3月25日/イングランド/ドルトムント/FW)
経歴:マンチェスター・C→ドルトムント

14歳でワトフォードからマンチェスター・Cのアカデミーに引き抜かれ、フォーデンと並ぶ有望株として将来を嘱望されていた。しかし、トップチームの分厚い選手層を前にして多くの出場機会が望めないと判断し、クラブからの契約オファーを拒否。昨年夏に自らの意思でドルトムントへ移籍した。その決断が正しかったことは、現在の活躍ぶりを見れば明らかだ。

(記事/Footmedia)

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