ビッグロンドン・ダービーは白熱のドロー決着!…PK献上のベジェリンが劇的同点弾

ベジェリン

劇的同点ゴールを決めたベジェリン [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第22節が3日に行われ、アーセナルとチェルシーが対戦した。

 暫定6位アーセナルが、ホームに同3位チェルシーを迎えての“ビッグロンドン・ダービー”。開始14分、チェルシーが先に決定的なチャンスを迎えるが、ロングパスで抜け出したアルバロ・モラタがGKと1対1で放ったシュートは枠の右に外れる。アーセナルも17分にアレクシス・サンチェス、23分にアレクサンドル・ラカゼットがエリア内からシュートを打つが、どちらも相手GKティボー・クルトワの好セーブに阻まれた。

好セーブのGKクロトワ。その後も相手GKチェフと競うように好守を連発する [写真]=Chelsea FC via Getty Images

 その後も両チームの攻防が続き、チェルシーは27分にティエムエ・バカヨコがエリア内へ抜け出したが、シュートは相手GKペトル・チェフにセーブされる。アーセナルも39分にメスト・エジルがミドルシュートで狙うが、わずかに枠の右に逸れた。

 後半は立ち上がりからお互いチャンスを作るが、両チームの守護神が好セーブ連発を披露し、膠着状態が続く。アーセナルは50分、エリア内右フリーのエデン・アザールに右足シュート、直後のCKからマルコス・アロンソにヘディングシュートを浴びるが、GKチェフが立ちはだかる。一方のチェルシーは52分、鮮やかなターンでエリア内に進入したラカゼットのシュートを、GKクルトワが体を張ってブロックした。

 63分、ついに均衡が破れる。左サイドから中央に切り込んだエジルのパスをロブ・ホールディングがダイレクトでつなぐと、モラタに当ったこぼれ球にジャック・ウィルシャーが反応。エリア内左から豪快に左足シュートを突き刺し、アーセナルが先制に成功した。なお、ウィルシャーは2015年5月以来、約2年半ぶりのプレミアリーグでの得点となった。

ウィルシャーが2年半ぶりの得点で貴重な先制点を挙げる [写真]=Arsenal FC via Getty Images

 しかし、アーセナルのリードは長く続かない。66分、自陣エリア内でエクトル・ベジェリンがアザールにファールを犯してPKを献上。67分、自らキッカーを務めたアザールが落ち着いて中央に蹴り込み、チェルシーが同点に追いついた。さらに84分、右サイドのダヴィデ・ザッパコスタが鋭いグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前ニアに走り込んだM・アロンソが右足で合わせて、チェルシーが逆転に成功した。

チェルシーがアザールとM・アロンソの得点で逆転 [写真]=Getty Images

 その後、アーセナルの猛攻が実らないまま時間が過ぎるが、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。92分、左サイドからのクロスのこぼれ球に反応したベジェリンが、エリア内中央で右足を一閃。強烈なシュートはゴール左上隅に決まり、アーセナルが土壇場で追いついた。

ベジェリンが汚名返上の1発を決めた [写真]=Arsenal FC via Getty Images

 チェルシーはその直後、モラタがエリア内に抜け出してシュート。GKチェフに弾き返されたこぼれ球をザッパコスタが右足ダイレクトで振り抜くが、これはクロスバーに直撃し、最後のチャンスを活かせなかった。試合はこのままタイムアップを迎え、白熱の“ビッグロンドン・ダービー”はドロー決着となった。アーセナルは7試合無敗をキープしたが、6位に後退。チェルシーも6試合負けなしとなったが、3位に後退した。

 次戦はFAカップ3回戦で、アーセナルは7日にアウェイでノッティンガム・フォレスト(2部)と、チェルシーは6日にアウェイでノリッジ(2部)と対戦する。

【スコア】
アーセナル 2-2 チェルシー

【得点者】
1-0 63分 ジャック・ウィルシャー(アーセナル)
1-1 67分 エデン・アザール(PK)(チェルシー)
1-2 84分 マルコス・アロンソ(チェルシー)
2-2 90+2分 エクトル・ベジェリン(アーセナル)

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