負傷中のジョーンズを”強行出場”させたサウスゲート監督にモウリーニョが怒り

モウリーニョ

モウリーニョ監督はサウスゲート監督の判断に憤っているようだ [写真]=Man Utd via Getty Images

 マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督が、イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督の判断に不満を持っているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が、17日に報じている。

 モウリーニョ監督が怒りを覚えているのは、イングランド代表DFフィル・ジョーンズの扱いだ。負傷を抱えていたにもかかわらず、ジョーンズはドイツ代表との国際親善試合で先発として起用された。ところが、25分にはプレー続行が不可能な状態に陥り、ベンチに下がることを余儀なくされてしまった。

 サウスゲート監督の決断にショックを受けたというモウリーニョ監督は、ジョーンズが19日に行われるニューカッスル戦に起用できなくなったことを明かし、同監督と代表のメディカルスタッフに対して憤りを露わにしている。

「私は2000年に監督業を始めてからこれまでの17年間で、麻酔を注射しなければプレーできない状態の選手をフレンドリーマッチで起用したことは一度もない。決してね。私は天使ではない。麻酔を使うのは公式戦や重要な試合に選手を出場させたいときだけだ」

「私はフレンドリーマッチに出場するために6ヶ所も局所麻酔を行うなんて話は聞いたことがない。しかし、ジョーンズはそうさせられたんだ。彼は試合前にそのような処置を受け、前半の早い段階で試合から離れ、明日の試合からも間違いなく離れるだろう」

 サウスゲート監督と会話を交わしたか問われたモウリーニョ監督は「いや、私はただ事実を話しているだけだ」と語った上で、試合当日の状況について次のように述べた。

「ジョーンズは試合日の午後に麻酔を受け、ウォームアップ中に気分を悪くした。ウォームアップから試合開始までの間、彼はフレンドリーマッチに出場するためにさらに5回の注射を受けたんだ」

 マンチェスター・Uにとっては、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチ、フランス代表MFポール・ポグバ、アルゼンチン代表DFマルコス・ロホといった選手たちがようやく復帰を果たすと見込まれる中で、新たな離脱者が発生する事態に。チームを預かるモウリーニョ監督にとっても、思いがけないトラブルが降りかかる形となってしまった。

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