強豪同士の対決はどうだったのか? マンU対トッテナム戦、5つの注目ポイントとは

マンチェスター・U

マンU対トッテナムの見所はどこだったのか [写真]=Man Utd via Getty Images

 28日に行われたプレミアリーグ第10節では、勝ち点20で並んでいた2位マンチェスター・Uと3位トッテナムが対戦。注目の上位対決は、フランス代表FWアントニー・マルシャルの決勝点によって、ホームのマンチェスター・Uが1-0で勝利した。このビッグマッチについて、イギリス紙『デイリー・ミラー』が5つのトーキングポイントとともに振り返っている。

▼最後に笑うのはジョゼ
ジョゼ・モウリーニョ監督が、残り20分のところでイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードに代えてアントニー・マルシャルを投入すると、マンチェスター・Uのファンからはブーイングが起きた。だが81分、一進一退の展開に終止符を打ち、決勝点を決めたのはマルシャルだった。時には監督を信頼すべきということだ。1つの交代やちょっとしたテコ入れが勝利の一手になったりするのだ。いずれにせよ、マルシャルがベンチにいるなんて何て贅沢なことだろう。

▼マンチェスター・Uに必要だった燃料噴射
マンチェスター・Uは、まるで機関車のようにエネルギー全開で開幕ダッシュに成功し、優勝候補に名乗り出た。しかし、ここ数週間は攻撃の推進力を欠き、マルシャルの決勝ゴールが生まれなければ、プレミアリーグで3試合未勝利になるところだった。優勝争いにおいては、こういう軽い失速が命取りになりかねないが、マンチェスター・Uは再び勢いを得て優勝争いの線路の上に戻ってきた。

▼土曜日のランチタイムは退屈
ハーフタイムにマンチェスター・UのクラブTVは「激しいエキサイティングな試合」と伝えていたが、彼らはどの試合の話をしていたのだろうか? 少なくともマンチェスター・U対トッテナムではなかったはずだ。もしかすると「土曜日の現地12時半」というキックオフ時間がいけないのかもしれない。この時間帯のスタジアムの雰囲気は、日曜日のビッグゲームはおろか、ミッドウィークや土曜日15時キックオフにも及ばない。先日のリヴァプール対マンチェスター・Uよりはマシだったが、私たちが望んでいた名勝負には程遠かった。今後、土曜日のランチタイムは廃止にしたほうがいいかもしれない…。

▼プレミア最高のセンターバックはトビー・アルデルヴァイレルト
3バックだろうが4枚のDFラインだろうが、トッテナムのベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルトはプレミアリーグ最高のセンターバックだ。つねに一手先を読み、ヘディングや体を張った守備でマンチェスター・Uの攻撃を跳ね返した。彼はこの試合のベストプレーヤーだったし、世界中のどのチームに行っても試合に出られるはずだ。

▼ケイン不在は致命傷ではないが、チームを劣化させる
トッテナムは、“(イングランド代表FW)ハリー・ケインのチーム”だけではないことを証明したが、やはりケインの不在は響いた。同国代表MFデレ・アリが最前線の韓国代表FWソン・フンミンをサポートし、マンチェスター・Uを脅かす攻撃を披露したが、チームを牽引するケインの存在感と彼の得点力の穴は埋めきれなかった。今シーズンもゴールを量産しているケインだが、彼はゴールを奪うだけの選手ではない。チームの全体的なパフォーマンスを新たなレベルへと昇華させる存在なのだ。

(記事/Footmedia)

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