チェルシーを率いるアントニオ・コンテ監督が、ベルギー代表MFエデン・アザールが移籍を希望した場合にはもはや止める術がないことを示唆している。イギリスメディア『イブニング・スタンダード』が、5日付で報じている。
同メディアによると、かねてからレアル・マドリードが獲得を狙い続けているといわれるアザールに対して、バルセロナとパリ・サンジェルマンも興味を示しているとのこと。チェルシーが同選手の売却を決めた場合は、1億ポンド(約145億円)を上回る移籍金を要求する可能性が高いとみられる。
コンテ監督はこれまでもアザールを失いたくないと主張し続けてきたが、もはや指揮官ひとりがコントロールできる事象ではないと認めている。「彼のようなトッププレーヤーに対して私は大きな配慮を行う必要がある。だが、私はあくまで監督なのでね。自分の意見を述べることはできるが、最終決定権は常にクラブが持っている。私はエデンがチェルシーのためにプレーすることを期待しているよ。我々が数値の面でチームを改善させようとしていることを忘れてもらっては困るね」
チェルシーはアザールを売却する考えを持っておらず、クラブは26歳のベルギー代表を今後何年にもわたって攻撃の中心に据えるつもりのようだ。アザールの契約年数は残り3年となっているが、チェルシーは週給を30万ポンド(約4000万円)まで増額する計画もあるという。
2012年にリールからチェルシーに加わって以降、プレミアリーグで通算174試合に出場して57ゴールをマークし、2度のリーグ制覇にも貢献するなどチームを牽引してきたアザール。彼と共に戦い続けたいというコンテ監督の願い通りに、今後もチェルシーでそのプレーを披露し続けてくれるのだろうか。