新プランに挑むセスク(右) [写真]=Chelsea FC via Getty Images
チェルシーを率いるアントニオ・コンテ監督は新シーズンに向けて、スペイン代表MFセスク・ファブレガスをより攻撃的なポジションで起用する考えを持っているようだ。23日付のイギリス紙『サン』が報じている。
昨シーズン序盤は出場機会の減少に苦しみ、冬の移籍市場では退団濃厚とまで報じられたセスク。しかし、クラブ残留を果たすと、後半戦以降にプレー時間を増やし、プレミアリーグ優勝やFAカップ準優勝などに貢献した。
戦力外候補から一転、再びチームに欠かせない存在となったセスクについて、コンテ監督はプロフェッショナルな姿勢を称賛。「練習での態度や姿勢が、他の選手の模範となっているのは明らかだよ」と語ったうえで、「彼は本当に良い選手で、ハードワークをする。彼は私がチェルシーに来てから、かなり成長したと思う」と惜しみない賛辞を贈った。続けて、同監督「彼は中盤でプレーできる素晴らしい選手だが、10番のポジションでもプレー可能だ」とコメント。セスクをより攻撃的なポジションで起用することを示唆した。
チェルシーは21日、レアル・マドリードからスペイン代表FWアルバロ・モラタの正式加入を発表。コンテ監督は、同選手の能力を最大限に生かすため、代表でもチームメイトであるセスクを前線に近いポジションで起用する新たなプランを用意しているのかもしれない。
なお、セスク本人は「監督が自分に何を求めているか分かっている。自分がチームに何をもたらすべきかもね。僕はただ、改善し続けようとしているんだ」と語っており、希望するポジションについては明言を避けている。
過去には、バルセロナやスペイン代表で“偽9番”としてプレーした経験を持つセスク。昨シーズンは途中から“3バック”を導入するなど、様々な戦術レパートリーを持つイタリア人指揮官がどんな起用法を見せるのか。ファンならずとも要注目だ。
(記事/Footmedia)
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