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デ・ブール新監督がWBAに激昂「彼らはわざとザハをケガさせようとした」

2017.07.23

ニョム(左)と競り合うザハ(右) [写真]=Getty Images

 今シーズンからクリスタル・パレスの指揮を執るフランク・デ・ブール新監督が、ウェスト・ブロムウィッチ(WBA)に対して憤りを露わにしている。イギリスメディア『BBC』が、22日に報じている。

 香港で行われていたプレミアリーグ・アジア・トロフィーのWBA戦で2-0の勝利を収めたクリスタル・パレス。しかし、その試合でコートジボワール代表MFウィルフレッド・ザハがWBAのカメルーン代表DFアラン・ニョムから受けたタックルについて、デ・ブール監督は激しい怒りを示している。

「彼らはザハを探していた。彼をケガさせるために、だ」とデ・ブール監督は語った。「ザハはこのリーグの中でもエキサイティングな選手の一人だ。私にとって、彼が2週間から1カ月ほど離脱することなど想像したくもない」

 デ・ブール監督は直接的にニョムの名前には言及しなかったが、続く彼の言葉は危険なタックルを見舞った張本人のことを示していたと思われる。「最初のチャレンジで彼はイエローカードを提示されていて然るべきだった。この試合ではもう危険なチャレンジができないことくらい、彼も理解していたはずだろう」

 さらにデ・ブール監督は、「もしプレミアリーグの商品価値を上げたいのであれば、我々はもっと上手くやる必要があるはずだ」とも語っており、自身初挑戦となるプレミアリーグの舞台で飛び交う危険なタックルに対し警鐘を鳴らしている。

 一方、WBAのトニー・ピューリス監督の見解は異なるようだ。議論を引き起こしたニョムのタックルについて問われた際、「私は今日の試合は競争力のある、良いゲームだったと考えている。アランはディフェンスが好きなんだ。彼はできる限り早く守備に戻ろうとしたが、十分なスピードではなかったね。ただ、そこに悪意は存在しなかったよ」と語り、決して故意に削りに行ったわけではないという見方を示している。

 プレミアリーグ開幕まで1カ月を切った時期のプレシーズンマッチで巻き起こった論争は、「本番」のリーグ戦にも影響を及ぼすのだろうか。今年の12月2日に組まれているクリスタル・パレスとWBAの試合では、両監督がどのような策を用いてくるのかにも注目したい。

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