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“ヒルズボロの悲劇”から28年…警備責任者の元警視正ら6名を起訴

2017.06.28

28年前に起きた"ヒルズボロの悲劇” [写真]=Getty Images

 28年前に起きた“ヒルズボロの悲劇”で、当時の警察官や弁護士ら6名が起訴された。イギリスメディア『BBC』などが28日に報じた。

 1989年4月15日、シェフィールド・Wの本拠地であるヒルズボロ・スタジアムで行われたFAカップ準決勝のリヴァプール対ノッティンガム・フォレストの試合で群衆事故が発生。96名の死者を出し、イギリスのスポーツ史上最悪とされる大惨事となった。

 当初は警察の発表やメディアなどにより、リヴァプールサポーターによって引き起こされた事故と見られてきたが、その後の調査により試合の警備に当たった地元サウス・ヨークシャー警察の不手際が指摘され、2014年になって犠牲者の死因審問が開かれた。約2年間にわたる審理の結果、2016年4月に事故は地元警察ら警備責任者の過失が原因との判決が下っていた。

 それから約1年後、イギリスの検察庁は今月28日、当時の警備責任者で元警視正のデイヴィッド・ダッケンフィールド氏を95件の故殺罪で起訴すると発表。さらに、司法妨害やサポーターの責任について虚偽の証言をした疑いのある他3名の元警察官、警察の弁護士、試合の安全管理者だったシェフィールド・Wの元秘書を起訴することが決まっているという。

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