談笑するジェラード氏(左)とクロップ監督(右) [写真]=Liverpool FC via Getty Images
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、来シーズンから同クラブのU-18チームを指揮する元イングランド代表MFスティーヴン・ジェラード氏への絶大なる信頼を明かし、自身が退いた後の後任監督候補に推薦した。イギリス紙『メトロ』が報じている。
来月に50歳になるクロップ監督は、2015年10月からリヴァプールの指揮官に就任。いまだタイトルは獲得できていないが、チームは現在プレミアリーグで勝ち点「73」で4位につけ、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指して、最終節はミドルズブラと対戦する。
クラブとの契約期間は就任当初、2018年までとなっていたものの、昨年7月には2022年まで契約を延長した模様。かねてから「60歳までに引退したい」、「様々なクラブを渡り歩くつもりはない」など今後のキャリアについて消極的な発言もしており、リヴァプールでのキャリアを最後に指導者を引退するのではという見方も出ている。
現時点で退任することは考えておらず、契約を全うするとしながらも、自らの後任候補について言及。リヴァプールの“レジェンド”として、多くのサポーターや選手たちに愛されるジェラード氏が適任だと推薦している。
「ジェラードがクラブにいてくれるなんて完璧だよ。人柄も素晴らしい、最高の男だ。彼は史上最高の選手の一人だと思う」。
「もしも私がこのクラブを去る決断をしたら、もしくはクビを切られたら(笑)、彼に監督の座を渡せたら嬉しいね。彼が必要とする情報ならいくらでも提供する」。
「クラブの一員になる、ということはそのクラブの未来に対して責任を持つということ。リヴァプールはジェラードのような“レジェンド”を、決定権のあるポジションに置くことが大事だと思う。彼はリヴァプールに多くのものをもたらしてくれた。今度はクラブ側が彼に最高の学習環境を、生涯にわたって提供する番だ」。
ジェラード氏は17歳でプロデビュー。2015年1月にメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍するまで、リヴァプールで748の公式戦に出場してきた。昨年11月に惜しまれつつ現役引退を発表したが、来シーズンからは監督として古巣のリヴァプールの下部組織を指揮する。
By サッカーキング編集部
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