プレミアリーグにブームをもたらしたコンテ監督 [写真]=Getty Images
今シーズンのプレミアリーグでは、3バックで試合を行うチームが増えているようだ。17日付のイギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
17日にミドルズブラと対戦したアーセナルが、3バックを採用して試合を行ったことで、今シーズンのプレミアリーグにおいて3バックで試合をスタートさせた17番目のチームとなった。同クラブにとって、3バックを採用したことは1997年以来20年振りのことであった。そして、いまだに3バックを使用していないクラブは、サウサンプトン、バーンリー、ウェスト・ブロムウィッチの3チームのみとなっている。
昨シーズンのプレミアリーグでは3バックは34回しか使われず、これは全体の4.5パーセントであった。しかし、今シーズンはすでに112回も使われており、これは全体の21パーセントにも及んでいる。継続的に使用しているかは別として、大きな変化があったことは明らかである。
これほどまでに、3バックを使うチームが増えたことにはアントニオ・コンテ監督の存在が大きいようだ。チェルシーが3バックに変えてから13連勝を達成したことで、他の監督に大きな影響を与えたとされている。チェルシーは、攻撃時には5人が最前線に並び、守備時には5人が最終ラインに並ぶことでどこでも数的有利な状況を作り出すことに成功をしていた。これにヒントを得た残留を争うクラブなどは、守備時には最終ラインに5人を並べて中盤に4人を並べるなどで堅守速攻を目指すチームなどが増えることとなった。そして、トッテナムのような強豪チームでも、チェルシーと同じ配置で試合を行うことも増えることとなった。
さらに、3バックを使用したチームの勝率は47.3パーセントであるのに対し、4バックを使用したチームの勝率は36.7パーセントとなっており、3バックを使用したチームは結果が出ていることが分かる。しかし、これはチェルシーの成績が優秀すぎることも併せて伝えられている。
プレミアリーグでは4バックが長年主流であったが、今シーズンからやってきたコンテ監督によって3バックブームができたようだ。このブームは続いていくのか注目されるところである。
By サッカーキング編集部
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