フランス代表GKロリスはビデオ判定に否定的「ゴールの喜びを殺すもの」

ロリス

VARに否定的な見方を示したGKロリス [写真]=Getty Images

 フランス代表GKウーゴ・ロリスとFWアントワーヌ・グリーズマンが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について言及している。スペイン紙『アス』が29日付で同選手のコメントを伝えた。

 28日に開催された、フランス代表とスペイン代表による国際親善試合。この試合では、VARが試験的に採用された。後半開始早々にフランスがゴールネットを揺らしたが、これがVARによって取り消しに。77分にはスペイン代表の得点がいったんはオフサイドとされたものの、今度はVARによってゴールが認められる結果となった。結局試合は2-0でスペイン代表が勝利。VARが結果を大きく左右し、物議を醸し出している。

 同紙は、この試合に先発出場したロリスとグリーズマンのコメントを掲載。両選手がVARを好ましく思っていないことを伝えている。

 ロリスは「VARはフェアかもしれない」と前置きしたうえで、「しかし、それはまたゴールが決まる喜びをころすものでもある」と否定的な見解を示した。また、グリーズマンも「VARは苦痛だよ。ゴールを祝福できるようになるまで待たなきゃいけないからね」とコメントし、点取り屋ならではの苦悩を明かしている。

 選手たちから否定的な声が多く上がるVAR。サッカーとテクノロジーの調和にはまだまだ時間を要しそうだ。

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