マンチェスター・Uでプレーするムヒタリアン [写真]=AMA/Getty Images
マンチェスター・Uに所属するアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがジョゼ・モウリーニョ監督からレギュラーポジションを託された背景には、突出したパスセンスに加え、7カ国語を操るコミュニケーション能力が存在していたようだ。8日付のイギリス紙『サン』が伝えている。
5日に行われたプレミアリーグ第24節レスター戦で、今シーズンの公式戦5ゴール目を決めたムヒタリアン。今ではモウリーニョ監督からも絶大な信頼を置かれているが、ドルトムントから加入したばかりのシーズン序盤は決して順風満帆ではなかった。
9月にホームで行われたマンチェスター・Cとのダービーマッチで初の先発出場を果たすも、プレーに精彩を欠いてハーフタイムに屈辱の交代を命じられた同選手。悪夢のような先発デビューの後は、2カ月ほどベンチ入りさえできない日々が続いたが、12月26日に行われた第18節サンダーランド戦でアクロバティックなゴールを決めてサポーターの心をつかんだ。
そんなムヒタリアンは、前所属のドルトムント時代から類まれなるパスセンスの持ち主であることは知られていたが、人並外れた語学力も持ち合わせていたようだ。母国語のアルメニア語に加えて、ロシア語、英語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語が堪能。さらにイタリア語も少し話せるという。通訳を介さずにコミュニケーションを取れることが、ピッチの内外で大きくプラスに作用したことは想像に難くない。
クラブ、そしてマンチェスターという街そのものの偉大な歴史に魅かれてイングランドへとやってきたムヒタリアン。「マンチェスター・Uは唯一無二のクラブ」と話し、「その偉大なクラブの歴史の一部となる為、常に準備をし、トップフォームを維持するよう努めること」を、心がけているという。
同選手は毎朝8時に練習場に到着し、従業員への挨拶も欠かさないという。ハイレベルな語学力とプロフェッショナルな姿勢を武器に、マンチェスター・Uをトップ4に導けるだろうか。
(記事/Footmedia)
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