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「午前0時まで」 ナスリ、グアルディオラ監督による“夜の生活指導”を告白

2016.11.16

グアルディオラ監督について語ったセビージャのナスリ [写真]=Getty Images

 日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャの元フランス代表MFサミル・ナスリが、ローン元のマンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督にまつわる裏話を披露した。

 シーズン開幕後の8月31日にセビージャへとローン移籍したナスリは、マンチェスター・Cを去ったのはグアルディオラ監督との軋轢が原因とも言われている。だが、母国のスポーツ番組『L’equipe du soir』とのインタビューでは、その噂を否定すべく指揮官に賛辞を送った。

「今シーズンの僕は、マンチェスター・Cにセビージャと2人の監督から指導を受けるという幸運に恵まれている。プレシーズンを一緒に過ごしたグアルディオラ監督には、様々な事に気付かせてもらった。僕達は当初は何度も議論を交わしたし、個人的には色々と疑問もあった。しかし、最終的には彼が最高レベルの指揮官であることが分かった。彼は僕がシティでプレーを続けることを望んでいたが、自分としては毎試合出場したかった。それゆえ『スタメンを保証してくれないのであれば、移籍させて欲しい』と言ったんだ」

 グアルディオラ監督からは、体重オーバーを理由に当初は練習への参加を禁じられ、その後もなかなか試合で起用して貰えなかったナスリは、事の真相を次のように説明している。

「プレシーズンに入ってチームに合流すると、グアルディオラ監督から『君の体重は76キロでなければならない』と言われた。僕はマルセイユ時代から体重を量る習慣がなかったので把握していなかったが、実際には4キロオーバーの80キロあった。彼のもとでは、わずか2.5キロオーバーであっても全体練習に参加させて貰えない。それゆえ、チームから離れて個別に調整を重ねていた。プレミアリーグでは筋肉の量を増やすプログラムをこなすのが常とされているが、彼はシャープでスタミナがある選手を好むようだ」

マンチェスター・Cでトレーニングに励んでいたナスリ [写真]=Getty Images

マンチェスター・Cでトレーニングに励んでいたナスリ [写真]=Getty Images

 ナスリは一方、これまでバルセロナおよびバイエルンを率いたグアルディオラ監督が、両チームのエースであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキにも授けたという“夜の生活指導”を受けたことを告白した。

「グアルディオラ監督は選手にとてつもなく多くの食事制限を課すが、本当に凄い逸話はそんな程度のものではない。ある休みの日、彼は僕達にこう言ったんだ。『もし誰かと性的関係を持ちたければ、午前0時までに済ませなければならない。たとえ次の日が休みであったとしてもだ。なぜなら、選手には良質な睡眠を取る必要があるからだ。これはメッシに対しても行ったことで、それからの彼は筋肉系の負傷をしなくなった。また、レヴァンドフスキも、罰則としてベンチスタートにして以降、理解してくれるようになった』とね」

所属選手に厳しいルールを課すグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images

所属選手に厳しいルールを課すグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images

 新天地のセビージャでは、清武を抑えて攻撃の柱となっているナスリ。全盛期のキレを取り戻すことができたのは、グアルディオラ監督による事細かな指導が生きているからとも言えるかもしれない。

文=北村敦

マドリード・ダービー

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