先発出場し、後半途中までプレーした岡崎(右) [写真]=Tottenham Hotspur FC via Getty Images
プレミアリーグ第10節が29日に行われ、トッテナムと日本代表FW岡崎慎司が所属するレスターが対戦した。
レスターは前節、岡崎のゴールなどでクリスタル・パレスに快勝。上位進出のためにも、勢いを持続して白星がほしい一戦だ。今節はイスラム・スリマニがメンバーを外れ、岡崎がスタメン出場するほか、アンディ・キングも先発起用されている。一方、リーグ戦で無敗を継続しているトッテナムは、エースのハリー・ケインが離脱中。フィンチェント・ヤンセンや9月の月間MVPを獲得したソン・フンミンがスタメン入りを果たした。
序盤はホームのトッテナムが主導権を握った。13分、左コーナーキックのこぼれ球を拾ったデレ・アリがエリア外からシュートしたが、ボールはGKカスパー・シュマイケルが弾いた。さらに直後の14分には左サイドバックのダニー・ローズがミドルシュートを放ったが、これもシュマイケルがキャッチ。20分にはクリスティアン・エリクセンがエリア手前左のフリーキックから直接枠を狙っていったが、左ポストの横にそれて先制ゴールは生まれない。
レスターは22分、左サイドでボールを持ったリヤド・マフレズが左足から柔らかいクロスを上げると、エリア内でフリーになっていた岡崎がヘディングでゴールを狙ったが、バーの上にそれて得点には至らない。トッテナムも、エリクセンが右サイドから上げたグラウンダーのクロスを、ニアサイドでヤンセンが右足で流したが、DFダニー・シンプソンに当たって枠を捕らえなかった。トッテナムの選手はシンプソンのハンドを要求したが、主審が笛を吹くことはなかった。
40分にトッテナムが大きなチャンスを迎える。右サイドを突破したカイル・ウォーカーがライン際からマイナス方向にグラウンダーのクロスを送る。アリが右足のダイレクトシュートを試みたが、バーに直撃してゴールを割ることはできない。しかし直後の43分、エリア内でヤンセンがロベルト・フートに倒されてPKを獲得すると、これをヤンセン自ら真ん中に決めて、先制に成功。同選手にとっては嬉しいプレミアリーグ初ゴールとなった。
前半はトッテナムが1-0とリードして終了している。
後半開始早々、試合が動く。48分、ピッチ中央からヴィクター・ワニアマがヘディングで後方にパスを送ると、これをヴァーディが奪ってエリア右に進入。ディフェンスを引きつけてゴール前にパスを送ると、走り込んできたアーメド・ムサがこれを押し込んでレスターが同点とした。
追いつかれたトッテナムは59分、エリクセンが低弾道のミドルシュートを放つが、シュマイケルがキャッチ。エリクセンは66分にもエリア外から枠を狙うが、これもレスターのDF陣がブロックして勝ち越しゴールを許さなかった。
71分にはエリア手前右からのフリーキックをヤンセンが左足で狙ったが、右ポストをかすめて外れている。76分には再びヤンセンがポストプレーから切り返して左足でシュートしたが、枠の右に外れていった。攻め込まれるレスターは78分、岡崎に代えて高さのあるレオナルド・ウジョアを投入する。
86分、トッテナムは右サイドからワニアマがクロスを上げると、ヤン・ヴェルトンゲンが打点の高いヘディングで合わせたが、ボールはバーに当たってゴールならず。難を逃れたレスターも後半アディショナルタイム1分にフリーキックからウェズ・モーガンが頭で枠を狙ったが、GKウーゴ・ロリスがキャッチ。終了間際の後半アディショナルタイム4分には再びトッテナムのヴェルトンゲンが強烈な左足のロングシュートを放ったが、枠の右に外れた。
そのまま試合は終了し、1-1の引き分けに終わった。次戦は2日のUEFAチャンピオンズリーググループステージ第4節で、トッテナムがホームでレヴァークーゼンと、レスターがアウェーでコペンハーゲンと対戦する。
【得点者】
1-0 43分 フィンチェント・ヤンセン(トッテナム)
1-1 48分 アーメド・ムサ(レスター)
By サッカーキング編集部
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