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元アストン・ヴィラFW、48歳で死去…警察にスタンガンで撃たれる

2016.08.16

 かつてアストン・ヴィラなどでFWとしてプレーしたイングランド人のデイリアン・アトキンソン氏が15日、スタンガンの一種である「テーザー銃」でイギリスのウェスト・マーシア警察から発砲され、亡くなった。イギリス紙『ガーディアン』など複数メディアが同日に報じている。

 報道によると、イングランド西部のテルフォードにて15日の午前1時30分頃、警察への通報があった。イギリスメディア『BBC』によれば、アトキンソン氏は叫び声を上げてドアを蹴り続けるなどの行為をしていたという。駆け付けた警察官によって同氏は「テーザー銃」で撃たれ、午前3時頃に死亡が確認された。

 ウェスト・ミッドランズ救急サービスの広報担当者は「我々は1時45分頃にウェスト・マーシア警察から連絡を受け、テルフォードに救急車を派遣した。病院に搬送している間に状態が悪化し、彼は心肺停止となった。スタッフが懸命に処置を施したが、彼を救うことはできず、病院到着後すぐに死亡が確認された」と、状況を説明している。

警察が駆け付けた現場 [写真]=Getty Images

警察が駆け付けた現場 [写真]=Getty Images

 アトキンソン氏が撃たれた「テーザー銃」は有線の電極が空気圧で射出されるもの。今回の一件を受け、イギリスでは警察苦情処理独立委員会(IPCC)が調査を行う予定となっている模様で、今後は警察のスタンガン使用に関する議論が喚起されることになりそうだ。

 アトキンソン氏は1968年生まれの48歳。選手時代はシェフィールド・ウェンズデイやレアル・ソシエダアストン・ヴィラフェネルバフチェ、マンチェスター・C、アル・イテハドなど数々のクラブを渡り歩き、2001年に韓国の全北現代モータースで現役を引退した。アストン・ヴィラ所属時の1993-1994シーズンには、リーグカップ決勝のマンチェスター・U戦で先制ゴールを挙げ、3-1での快勝とタイトル獲得に貢献している。

 なお、同氏がかつて所属していたシェフィールド・ウェンズデイは公式ツイッターにて、「ウェンズデイの全ての人の思いは、アトキンソンの友や家族とともにある」と哀悼の意を表している。

By サッカーキング編集部

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