トルコ代表のテリム監督、スマホを使ってオフサイド主張も判定は覆らず

ファティ・テリム

テリム監督がトルコ代表を率いるのはこれで4度目となる [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 22日に行われた国際親善試合、来月10日に開幕するユーロ2016の出場国同士による顔合わせとなった一戦は、イングランド代表がホームでトルコ代表に2ー1で勝利した。

 この試合、今シーズンのプレミアリーグで25ゴールを挙げて得点王に輝いたトッテナムのFWハリー・ケインと、24ゴールを決めてリーグ制覇の原動力となったレスターのFWジェイミー・ヴァーディを、初めて同時にスタメンで起用したイングランド代表。開始わずか3分でケインが先制弾を決めたものの、10分後の13分に守備の隙を突かれてトルコ代表のMFハカン・チャルハノール(レヴァークーゼン)に同点弾を許してしまう。

 イングランド代表は、71分にヴァーディが獲得したPKをケインが失敗するなど、後半に入っても流れを掴むことができない。だが終盤の81分、右CKのこぼれ球をヴァーディが押し込み、最終的にプレミアリーグのトップスコアラー2人のゴールにより接戦をものにした。

 一方、無敗記録を13試合で止められたトルコ代表では、ファティ・テリム監督のイングランド代表の先制点に対するリアクションが話題を呼んでいる。ケインの先制点がオフサイドだと主張するテリム監督は、第4審判にスマートフォンを渡してリプレイ映像を見せ、ゴール取消を要求した。

 とはいえ、このような抗議で判定が覆るはずはなく、試合後の会見に臨んだテリム監督は、「本気で勝ちたかっただけに残念だった。チームの戦う姿勢には満足している」と述べながらも、審判団に対しては愚痴をこぼした。

「イングランドが先制点を挙げた後、私は確かに第4審判に映像を見せた。それを見た彼は何も言えなかったよ。決勝点に繋がるCKの判定も怪しかったし、疑惑の判定が試合結果に影響を及ぼしたことは間違いないだろう」

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