プレミアリーグ第36節が5月2日に行われ、チェルシーとトッテナムが対戦した。
1日に行われたマンチェスター・U戦で首位レスターが引き分けたため、逆転優勝へ可能性が残る2位トッテナム。敵地での一戦には、チームトップスコアラーのイングランド代表FWハリー・ケインや、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンらがスタメンに名を連ねた。イングランド代表MFデレ・アリは出場停止処分で欠場となった。
一方のチェルシーは、守備陣でベルギー代表GKティボー・クルトワが前節に続き出場停止で、アスミル・ベゴヴィッチが代わりに起用された。また、イングランド代表DFガリー・ケーヒルと、元同代表DFジョン・テリーが復帰。攻撃陣では、スペイン代表FWジエゴ・コスタがワントップで先発となった。
試合開始11分、ピッチ中央でボールを持ったダニー・ローズが左足でミドルシュートを放った。しかしこれはクロスバーの上へわずかに外れる。
押され気味のチェルシーは27分、D・コスタからの横パスを受けたセスク・ファブレガスが右足インサイドでゴールを狙うが、ボールは枠の左へわずかに外れる。
35分、ついにトッテナムが先制ゴールを挙げる。ピッチ中央でショートパスをつなぐと、エリク・ラメラがディフェンスラインの裏へ抜け出したケインへ縦パスを供給。ボールをトラップしたケインはGKベゴヴィッチをかわし、無人のゴールへ流し込んだ。
さらに44分、トッテナムは高い位置でボールを奪うと、右サイドを駆け上がったソン・フンミンがエリクセンからスルーパスを受け、そのまま右足でシュート。ゴールネットを揺らした。前半はこのままトッテナムリードで折り返す。
2点を追うチェルシーは、後半開始からエデン・アザールを投入する。
すると51分、左サイドでボールを受けたアザールが、中央へカットインして右足のミドルシュート。しかしGKウーゴ・ロリスがボールをキャッチしゴールを割らせない。
58分、チェルシーはCKを獲得すると、ウィリアンの蹴ったボールをケーヒルがトラップし、左足で強烈なシュートを放つ。ボールはゴール左隅へ突き刺さり、ビハインドを1点に縮めた。
トッテナムは76分、右サイドからグラウンダーのクロスを受けたライアン・メイソンがエリア内で右足を振りぬく。しかしGKベゴヴィッチが落ち着いてセーブすると、こぼれ球に反応したエリクセンのシュートもDFが体を張ってブロックした。
83分、チェルシーはハーフライン付近からアザールがドリブル突破を仕掛ける。そのままD・コスタとのパス交換からエリア内で右足のダイレクトシュートを放つと、ボールはゴール右隅へ吸い込まれ、同点に追いついた。
結局、試合はこのままタイムアップ。トッテナムは2点のリードを守り切ることができず、チェルシーと引き分けた。この結果、日本代表FW岡崎慎司が所属するレスターのリーグ優勝が決定した。
チェルシーは次節、7日にアウェーでサンダーランドと対戦。トッテナムは8日に日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンをホームに迎える。
【スコア】
チェルシー 2-2 トッテナム
【得点者】
0-1 35分 ハリー・ケイン(トッテナム)
0-2 44分 ソン・フンミン(トッテナム)
1-2 58分 ガリー・ケーヒル(チェルシー)
2-2 83分 エデン・アザール(チェルシー)