レスター、マンUとドローで足踏み…トッテナムの結果次第で優勝も

　プレミアリーグ第36節が1日に行われ、マンチェスター・Uと日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターが対戦した。岡崎は16試合連続で先発出場となった。

　勝利すればプレミアリーグ初制覇が決まる首位レスター。今節は、暫定6位マンチェスター・Uのホーム、オールド・トラッフォードに乗り込んで、“奇跡”の優勝をかけた大一番に臨む。対して、“夢の劇場”とも呼ばれる本拠地で、なんとしても優勝決定は避けたいマンチェスター・U。チャンピオンズリーグ出場権獲得圏内のトップ4入りも狙っているだけに、首位撃破で勝ち点3がほしいところ。

　レスターの先発は、岡崎とレオナルド・ウジョアが2トップ。リーグ戦22得点のエースFWジェイミー・ヴァーディは、審判への暴言による追加処分で今節も欠場となった。その他、リヤド・マフレズやエンゴロ・カンテ、ダニー・ドリンクウォーターらがスタメンに名を連ねた。一方のマンチェスター・Uは、活躍が続くアントニー・マルシャル、ジェリー・リンガード、マーカス・ラッシュフォードの若手3選手が先発。キャプテンのウェイン・ルーニーがトップ下に、右サイドバックにはアントニオ・バレンシアが入った。

試合前にルーニーと握手する岡崎慎司（右） [写真]=AMA/Getty Images

　開始8分、マンチェスター・Uがレスターの出鼻を挫く。リンガードのパスを受けたバレンシアが、右サイドからクロスを入れると、ボールはファーサイドに流れる。そこにフリーでいたマルシャルがダイレクトで右足を振り抜き、GKカスパー・シュマイケルの股を抜いてゴールネットを揺らした。

マルシャルの先制ゴールを喜ぶマンチェスター・Uの選手たち [写真]=Man Utd via Getty Images

　しかし、レスターも首位の勢いを見せつける。17分、敵陣中央で得たFKから、ドリンクウォーターがエリア内へボールを供給。中央のウェズ・モーガンが頭で叩き込み、同点ゴールを奪った。前半はそのまま1－1で折り返す。

同点ゴールを挙げたキャプテンのDFモーガン [写真]=Man Utd via Getty Images

　後半に入って50分、高い位置で奪ったレスターは、ダニー・シンプソンがマフレズの浮き球スルーパスでエリア内右に抜け出し、グランダーのクロス。岡崎がニアサイドへ飛び込むが、わずかに合わせられなかった。マンチェスター・Uは60分、右サイドのパス交換から、最後はエリア手前中央のルーニーがループシュートを放つが枠を捉えられなかった。直後に、イエローカードを1枚受けているリンガードを下げて、フアン・マタを投入し、勝ち越しを狙う。

“夢の劇場”オールド・トラッフォードでプレーする岡崎慎司（左から2人目） [写真]=Man Utd via Getty Images

　レスターは67分、岡崎を下げてデマライ・グレイを投入。71分、カウンターから、マフレズがドリブルでエリア手前中央まで持ち上がり、左足を振り抜くが、シュートはGKダビド・デ・ヘアに弾き返された。

　マンチェスター・Uは75分、前線で起点となっていたマルアン・フェライニを下げて、アンデル・エレーラをピッチに送り出す。レスターも77分に、シュルップに代えて、マーク・オルブライトンを投入した。

　82分、マンチェスター・Uはラッシュフォードを下げて、メンフィス・デパイを入れて、交代枠を使い切る。すると87分、ドリンクウォーターがエリア左脇でデパイを倒してしまい、この日2枚目のイエローカードで退場。数的不利となったレスターは、88分にマフレズを下げて、アンディ・キングを送り出した。

古巣マンチェスター・Uとの一戦で退場処分となったドリンクウォーター [写真]=Getty Images

　このまま試合はタイムアップを迎え、1－1で終了。レスターは優勝を決めることができず、目前で足踏みとなった。岡崎は67分までプレーした。一方のマンチェスター・Uは連勝が2でストップ。勝ち点1しか得られず、トップ4争いから一歩後退となった。

　なお、自力で優勝を決めることができなかったレスターだが、トッテナムが翌2日に行われるチェルシー戦で引き分け以下に終われば優勝となる。

　マンチェスター・Uは次節、7日にアウェーでノリッジと対戦。レスターは同日にエヴァートンをホームに迎える。

【スコア】
マンチェスター・U　1－1　レスター

【得点者】
1－0　8分　アントニー・マルシャル（マンチェスター・U）
1－1　17分　ウェズ・モーガン（レスター）