岡崎先発のレスターが主将の一撃で4連勝…2位と勝ち点差7で優勝に一歩前進

モーガン

先制ゴールを挙げたレスターDFモーガン(左から2人目) [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第32節が3日に行われ、日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターと同代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンが対戦した。岡崎は2トップの一角に入り、12試合連続の先発出場。吉田はベンチスタートとなった。

 首位レスターが7位サウサンプトンをホームで迎え撃つ。レスターは、2位のトッテナムが今節引き分けに終わったため、勝利すれば勝ち点差「7」に広げられるチャンス。クラブ史上初のプレミアリーグ制覇へまた一歩前進するべく、4連勝を狙う。一方のサウサンプトンも現在2連勝中。ヨーロッパリーグ出場圏内の5位ウェストハムは今節ドローだったため、白星を挙げて勝ち点差を「1」に縮めておきたいところ。

 試合は11分、レスターが最初のチャンスを作る。右サイドに抜け出したジェイミー・ヴァーディが中央へマイナスの折り返し。ペナルティエリア内のニアサイドに飛び出した岡崎が右足ヒールで流すが、相手DFにブロックされた。17分にはロングボールで右サイドを抜け出したリヤド・マフレズが中央へ鋭いグラウンダーのクロスを供給。岡崎が走りこんでいたが、目前で相手DFにカットされてシュートまで持ち込めない。

 立ち上がりはレスターが主導権を握っていたが、徐々にサウサンプトンのペースに。29分、右サイドからのアーリークロスに、中央のグラツィアーノ・ペッレが頭で合わせるが、シュートはクロスバー上に外れた。32分には決定的なチャンス。サディオ・マネがペッレのスルーパスでスピードに乗って抜け出し、そのままGKカスパー・シュマイケルをかわして右足シュートを放つ。決まったかに思われたが、懸命に戻ったダニー・シンプソンが体でブロックし、好セーブでピンチを凌いだ。

 勢いが続くサウサンプトンは35分、ジョゼ・フォンテがエリア手前右から強烈なミドルシュートを放つが、これもGKシュマイケルの好セーブに阻まれる。押し込まれていたレスターだったが、38分に試合を動かす。クリスティアン・フクスが左サイドからアーリークロスを送る。そのボールを中央のウェズ・モーガンが頭で叩き込み、ゴール左隅に決めた。主将モーガンの今シーズン初得点でレスターが先制に成功し、1-0で前半を折り返す。

 サウサンプトンはマット・ターゲットを下げてドゥシャン・タディッチを投入し、後半を迎える。61分、カウンターを仕掛けたレスターは、ダニー・ドリンクウォーターが右サイドからアーリークロスを供給。これに反応したフォンテがクリアを試みるが、ボールは絶妙なループシュートになり自陣ゴール左上隅に飛ぶ。しかしGKフレイザー・フォースターがなんとか掻き出して、オウンゴールを防いだ。64分、レスターは岡崎を下げてレオナルド・ウジョアを投入。日本人対決は実現しなかった。

 レスターは71分、ドリンクウォーターのスルーパスを受けたヴァーディが、エリア内左の深い位置へ突破し、中央へ鋭い折り返しを入れる。これにファーサイドでフリーのシンプソンが右足で合わせるが、GKフォースターの好セーブに阻まれ、決定機を逃した。サウサンプトンは73分、スティーヴン・デイヴィスとヨルディ・クラーシを下げて、ジェームズ・ウォード・プラウズとチャーリー・オースティンを投入し、同点ゴールを狙う。

 79分、レスターはマフレズに代えてデマライ・グレイをピッチに送り出す。85分には、ヴァーディがオルブライトンのスルーパスでエリア内右に抜け出して右足シュート。だがこれもGKフォースターにブロックされた。試合はこのまま終了し、レスターが4試合連続で1-0の勝利。6試合を残して2位トッテナムとの勝ち点差を「7」に広げ、また一歩優勝へ前進した。一方のサウンサンプトンは4試合ぶりの黒星となった。なお、岡崎は64分までプレー。吉田に出番は訪れなかった。

 レスターは次節、10日にアウェーでサンダーランドと対戦。サウサンプトンは9日にニューカッスルをホームに迎える。

【スコア】
レスター 1-0 サウサンプトン

【得点者】
1-0 38分 ウェズ・モーガン(レスター)

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