きっかけはルイ・ヴィトンでの出会い…5カ月無所属FWの移籍裏話

アデバヨール

クリスタル・パレス加入が決まったアデバヨール(写真はトッテナム所属時) [写真]=Getty Images

 クリスタル・パレスは26日、トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールの加入を発表。契約期間は今シーズン終了までで、背番号は「25」に決定した。同選手の移籍実現に至る裏話を、イギリス紙『デイリーメール』が27日に報じている。

 来月で32歳になるアデバヨールは、2003年にモナコへ加入。アーセナルとマンチェスター・C、レアル・マドリードでのプレーを経て、2011年からトッテナムでプレーしていた。昨シーズンはプレミアリーグ13試合の出場にとどまり、昨年9月に契約解除。以降、約5カ月に渡って無所属の状態が続いていた。

 報道によると、アデバヨールがクリスタル・パレスに加入するきっかけとなったのは、昨年夏、ルイ・ヴィトンのショップにて同クラブの役員と偶然、遭遇したこと。2人は簡単な会話を交わしたと伝えられている。当時、クリスタル・パレスは夏の移籍市場で新たなセンターFWを探していた。だが、当時トッテナム所属のアデバヨールは、新天地への移籍を模索しつつも、新シーズンへの準備を並行。最終的にマウリシオ・ポチェッティーノ監督の構想から外れると、アストン・ヴィラやウェストハム、ワトフォードへ移籍する可能性が浮上したが、実現せず。移籍市場が閉じた後、昨年9月に契約を解除された。

 所属クラブを失ったアデバヨールは、“ルイ・ヴィトンでの出会い”から約半年後、クリスタル・パレスとの契約にサインした。同紙によると、移籍成立は容易な道のりではなく、短期契約を優先するクラブ側と、18カ月以上の契約を望むアデバヨールとの間で交渉が難航。最終的には「今シーズン終了まで」との公式発表があったが、実際には「基本的には18カ月契約、ただし破棄事項付き」という形式だと同紙は伝えている。

 なお、アデバヨールには中国や中東のクラブから多額の給料を保証したオファーが殺到したとも報じられている。同紙は同選手について「お金以上のモチベーションを、プレミアリーグに見出している」と伝えた。

 クリスタル・パレスはプレミアリーグ第23節を終え、9勝4分け10敗の勝ち点31で11位。得点数はリーグで下から3番目に少ない24にとどまっており、アデバヨールに期待がかかる。

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