チェルシーがトラオレ獲得時にFIFA規約違反か [写真]=Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)が、チェルシーに対して補強禁止処分を科す可能性が浮上している。ブルキナファソ代表MFベルトラン・トラオレの獲得に際してFIFAの規約違反があった可能性を、イギリス紙『デイリーメール』や同『ガーディアン』など複数メディアが26日に報じた。
FIFA(国際サッカー連盟)は14日、18歳以下の選手の移籍に関してルール違反を犯したとして、アトレティコ・マドリードとレアル・マドリードに移籍市場での活動禁止処分を科した。両クラブは2016年夏と2017年冬の2度にわたる補強活動禁止の処分が言い渡されている。バルセロナもかつて同様の処分を科され、2015年の冬と夏を対象に補強禁止処分を受けていた。
FIFAの規約19条は「18歳未満の国際移籍を原則禁止」としているが、3つの例外事項を設けている。家族とともに、「サッカー以外の理由で」移籍先クラブの所在する土地へ移住した場合、EU(欧州連合)加盟国間あるいはEEU(欧州経済領域)内での移籍の場合、そして移籍先クラブの100キロメートル以内に自宅がある場合だ。
報道によると、チェルシーも上記規約に違反し、処分対象となる可能性が出てきた。問題視されているのはトラオレの移籍で、上記3つの例外条項には該当していない。
1995年9月生まれのトラオレは、フランス・オセールの下部組織に所属しながら、2010年からはチェルシーの下部組織のトレーニングにも参加していた。そして19歳になって迎えた2014年1月1日、チェルシーと4年半の契約を結んだ。同契約については規約違反は存在しない。
今回の報道で取り沙汰されているのは、当時16歳の同選手が2011年10月23日、チェルシーのU-18チームの一員としてアーセナルU-18との親善試合に出場したという記録だ。アーセナル公式HP上の試合レポートにて、トラオレのプレーが記述されている。また同選手は、当時17歳で迎えた2013年夏のプレシーズンツアーでトップチームデビューも果たしている。
報道では、チェルシー側は「2014年1月1日以前のトラオレのプレーについては、“オプション契約”の対象となっており、親善試合に出場することに問題はない」と主張。規約違反を否定しているが、FIFAが同クラブの調査を開始していると報じられている。
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By サッカーキング編集部
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