13日、チェルシーはボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表GKアスミル・ベゴヴィッチの加入を発表した。
ストークで長くプレーし、プレミアリーグでも屈指の実力派GKとして知られるベゴヴィッチ。2メートル近い上背でありながら、ダイナミックなセービング、シュートに対する反応の良さ、体の使い方の巧さが光り、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表でも絶対的守護神として君臨し続けている。
今夏、チェルシーはチェコ代表GKペトル・チェフをアーセナルに放出していた。そのため、ベゴヴィッチは正守護神のベルギー代表GKティボー・クルトワの控えに回ると予想されているのだが、それはそれで贅沢な話である。ベゴヴィッチほどの才能であれば正GKでもまったくおかしくはないのだが、やはりここは世界最高峰の選手が集まるチェルシー。厳しいポジション争いがあることだろう。
さて、そんなチェルシーと言えば昨シーズン、件(くだん)のチェフがベンチに座る機会が多かった。チェルシーはこれまでにも実力あるGKが同時代に在籍していた過去があるのだが、ここで過去10シーズンにプレーした選手を見てみよう。
過去10シーズン、チェルシーに在籍した主なGK
■06-07、07-08、08-09シーズン
No.1 ペトル・チェフ(チェコ代表)
No.23 カルロ・クディチーニ(元イタリア代表)
No.40 エンリケ・イラーリオ(元ポルトガル代表)
■09-10、10-11、11-12シーズン
No.1 ペトル・チェフ(チェコ代表)
No.22 ロス・ターンブル(イングランド)
No.40 エンリケ・イラーリオ(元ポルトガル代表)
■12-13シーズン
No.1 ペトル・チェフ(チェコ代表)
No.40 エンリケ・イラーリオ(元ポルトガル代表)
■13-14シーズン
No.1 ペトル・チェフ(チェコ代表)
No.23 マーク・シュウォーツァー(元オーストラリア代表)
No.40 エンリケ・イラーリオ(元ポルトガル代表)
■14-15シーズン
No.1 ペトル・チェフ(チェコ代表)
No.13 ティボー・クルトワ(ベルギー代表)
No.23 マーク・シュウォーツァー(元オーストラリア代表)
■15-16シーズン
No.1 アスミル・ベゴヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表)
No.13 ティボー・クルトワ(ベルギー代表)
掲載しているのは、トップチームでのプレー経験がある選手たちだ。過去10シーズン、チェフとクルトワという二大看板がいたチェルシーだが、他にもクディチーニやシュウォーツァーといった世界クラスのGKが在籍していたのだ。ターンブルとイラーリオも評価はそれなりに高く、今回加入したベゴヴィッチも同じである。
こうして見ると、チェルシーはクラブとして第2GKの補強にも力を入れているように思われる。いやむしろそうとしか思えない……そんなメンツである。過去10年間のGKの豪華さで言えば、おそらく世界No.1と言っても問題ないのではないだろうか。
(記事提供:Qoly)