アーセナルが取り損なったイレブン…CR7、メッシら豪華な選手たち

アーセナルが獲得を目指していた11選手 [写真]=Getty Images

 23日付のイギリス紙『デイリー・メール』は、これまでアーセナルに獲得のチャンスがありながらも、実際に契約に至らなかった選手を11名選出した。

 アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、過去にアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアの獲得を長く熱望し、実際に獲得が近かったことを認めた。しかし、結局契約には至らず、現在はライバルクラブであるマンチェスター・Uに奪われる形となっている。

 これまでにも同紙は、過去に現在レアル・マドリードに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドや、バルセロナに所属するFWリオネル・メッシがアーセナルに加わる可能性があったことを報じてきた。しかし今回は、両選手以外にも多くのスター選手が限りなく獲得に近かったことを明らかにした。

■GKペトル・チェフ(チェコ代表/チェルシー)

 チェフは、イギリス紙『ザ・サン』のインタビューに応え、「レンヌに行く前に、僕はアーセナルに注目されていたんだ。でも当時はイギリスでの労働許可がおりずに、破談となってしまった。それに最後の方には、アーセナルのチーフ・スカウトは僕がプレミアリーグでプレーするのに十分でないと思っていた。だからこれは実現しなかったんだ」と、実際には実現しなかったものの、移籍の可能性があったことを明かしている。

■DFジェラール・ピケ(スペイン代表/バルセロナ)

 ピケは、2003年のスペイン代表MFセスク・ファブレガス(現・チェルシー)獲得の際に、メッシとともに獲得候補になっていたが、実際に実現したのはセスクのみだった。さらに、ヴェンゲル監督もこの事実を認め、話題となった。

■DFヴァンサン・コンパニ(ベルギー代表/マンチェスター・C)

 コンパニは、2006年のアンデルレヒト時代に多くのビッグクラブがこぞって獲得を目指した。同選手の代理人を務めるジャック・リヒテンシュタイン氏は「(レアル・マドリードの幹部の)エミリオ・ブトラゲーニョ氏やバルセロナの幹部、アーセナルのヴェンゲル監督らと会談を行った」と明かしたが、当時20歳のコンパニはビッグクラブよりも出場機会のあるハンブルガーへと移籍することになった。

■MFクロード・マケレレ(元フランス代表)

 黒子役に徹し、レアル・マドリードの豪華な中盤を支えたマケレレ氏。そんな同氏もアーセナルの獲得が近かった模様で、ヴェンゲル監督は「我々はマケレレの獲得が間近だった。彼はパトリック・ヴィエラ獲得の後にすぐに話が来たんだ。1996年、彼がまだナントにいた時だった」と、詳細を口にしている。

■MFヤヤ・トゥーレ(コートジボワール代表/マンチェスター・C)

 最も獲得に近かった選手の一人がY・トゥーレだろう。何故なら、彼はすでにアーセナルの赤と白のユニフォームに袖を通していた。2003年、当時兄のコロ・トゥーレ(現・リヴァプール)はアーセナルに所属しており、Y・トゥーレも練習生として親善試合に出場していた。ヴェンゲル監督が「獲得を逃して最も後悔している一人」と話すY・トゥーレは、労働許可の問題ですぐにプレー出来ず、メタルル・ドネツクへと移籍してしまった。

■MFアンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン代表/マンチェスター・U)

 ディ・マリアがアルゼンチンのロサリオ・セントラルに所属していた当時、アーセナルは移籍のための照会をしていたという。ヴェンゲル監督は「我々は彼にここに来て欲しかった。しかし彼はポルトガルへ行き、その後スペインへと渡った。何故獲得できなかったのか。それは、ここでプレーするには労働許可が必要だからだ」と、労働許可の問題で獲得を見送ったことを明かしている。

■MFガレス・ベイル(ウェールズ代表/レアル・マドリード)

 ヴェンゲル監督は、ベイルと契約しなかったことを「大きな過ち」として認めている。2006年にFWセオ・ウォルコットをサウサンプトンから獲得した際に、ベイルの獲得を検討していた模様。しかし、当時左サイドバックを本職としていたベイルのポジションには、DFアシュリー・コール(現・ローマ)、DFガエル・クリシー(現・マンチェスター・C)がいたため獲得しなかったという。その後トッテナムへ移籍したベイルは、中盤に適正ポジションを見出し、スターの仲間入りを果たした。ヴェンゲル監督は「選手のキャリアは時に適切なポジションでプレーするか次第でもある」と述べた。

■FWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/レアル・マドリード)

 C・ロナウドについてヴェンゲル監督は「私の最大の後悔は、(当時18歳の)クリスティアーノ・ロナウドを獲得間近で逃してしまった事だ。獲得失敗は愚か、マンチェスター・Uに奪われてしまった。その後悔は今も残っている」と、過去最大の過ちを告白した。

■FWリオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)

 前述の通り、セスク獲得の際にピケとともにアーセナルの獲得候補となっていたメッシ。ただしヴェンゲル監督は「彼はあまり移籍に熱心ではなかった。バルセロナが快適に感じているようだった」と、可能性が低かったとも語っている。

■FWディディエ・ドログバ(元コートジボワール代表/チェルシー)

 アーセナルにはドログバをわずか10万ポンド(約1760万円)で獲得するチャンスがあったという。当時ル・マンに所属していたドログバは、アーセナルのスカウトの目に入っていた。しかし、その時ドログバの獲得を見送ると、2004年にチェルシーがマルセイユから同選手を獲得した際の移籍金は2400万ポンド(約42億3200万円)にまで跳ね上がっていた。アーセナルが獲得を検討したル・マン当時の移籍金では、同選手の週給を賄うのにも足りないほどになっていたのだ。

■FWズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン代表/パリSG)

 当時20歳のイブラヒモヴィッチに対し、ヴェンゲル監督はアーセナルの9番をプレゼントし、獲得を熱望した。イブラヒモヴィッチも「イブラヒモヴィッチ 9番」と入ったユニフォームを着て、記念撮影した様子が残されているが、これが公式のものになることはなかった。

 その他に、元ブラジル代表DFロベルト・カルロス氏、カメルーン代表FWサミュエル・エトオ、トッテナム所属のFWハリー・ケイン、元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏なども獲得候補にあったと伝えられている。

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