元イングランド代表FWグリーヴズ氏、66年W杯優勝メダルを競売へ

グリーヴス

元イングランド代表FWのグリーヴス氏 [写真]=The FA via Getty Images

 元イングランド代表FWで1966年のワールドカップ優勝に貢献したジミー・グリーヴス氏が優勝メダルを競売にかけることが明らかとなった。7日のイギリス紙『デイリーメール』などが報じた。

 かつてトッテナムやチェルシーで活躍したグリーヴス氏は1966年にイングランドで開催されたワールドカップでグループステージ3試合に出場。3試合目のフランス戦でひざを14針縫う大けがを負い、途中離脱した。

 当時のワールドカップ(1978年大会まで)では、決勝戦のピッチに立った11人のみにメダルが授与されたため、グリーヴズ氏にメダルが与えられたのはFA(イングランド協会)やファンからの抗議がFIFA(国際サッカー連盟)に受け入れられた2009年のことだった。

 それから5年経った今年、74歳のグリーヴス氏はイギリスのロンドンにある世界最古の国際競売会社『サザビーズ』に18金で作製された同メダルを出品することを決めた。競売関係者によると、メダルは10日2日間かけて競売にかけられ、5万ポンド(約910万円)前後で落札される見込みであるという。

 グリーヴス氏はイングランド代表で通算57試合に出場し、歴代3位の44ゴールを記録したほか、トッテナムでは通算268ゴールを記録し、歴代最多得点者となっている。イングランド1部リーグでの通算得点数357ゴールも歴代最多。

 なお、1966年の優勝メダルを直接手にした11選手のうち8選手が財政難や家族への遺産を理由に同メダルを競売にかけている。

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