香川はトップ下で途中出場…マンUがリヴァプールに逆転勝利、初優勝

ルーニー

同点弾を決めたマンチェスター・Uのルーニー(中央) [写真]=Man Utd via Getty Images

 プレシーズンマッチ「インターナショナル・チャンピオンズカップ」決勝が4日に行われ、日本代表MF香川真司のマンチェスター・Uとリヴァプールが対戦。香川はベンチスタートだった。

 グループAで、ローマと日本代表DF長友佑都所属のインテル、レアル・マドリードを破って決勝進出を決めたマンチェスター・Uは、ウェイン・ルーニーとハビエル・エルナンデスが2トップを組み、トップ下の位置にはフアン・マタが入った。中盤センターには、アンデル・エレーラとダレン・フレッチャーが並んだ。両サイドはアントニオ・バレンシアとアシュリー・ヤングで、3バックにはクリス・スモーリングとフィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンスが入り、GKはダビド・デ・ヘアが先発した。

 一方、グループBでオリンピアコスとマンチェスター・C、日本代表MF本田圭佑所属のミランを破ったリヴァプールは、前線にリッキー・ランバートとフィリペ・コウチーニョ、ラヒム・スターリングが並び、中盤にはスティーヴン・ジェラードとジョー・アレン、ジョーダン・ヘンダーソンが入った。

 マンチェスター・Uは6分、左サイドのバレンシアが右足でアーリークロスを上げると、最終ラインの背後でエルナンデスが反応し、中央へ折り返す。マタが走り込んでいたが、パスが届く寸前で相手DFがクリアした。

 均衡を破ったのはリヴァプールだった。14分、スターリングの突破に対してジョーンズがペナルティーエリア内でファウル。PKとなり、ジェラードがゴール左隅に決めた。24分には、右サイドからのパスを受けたフィリペ・コウチーニョがペナルティーエリア手前で相手DFをかわし、右足でミドルシュートを放つ。ボールはゴール右隅へ飛んだが、GKデ・ヘアが横っ飛びで弾き出した。前半は1-0で終了した。

 リヴァプールは49分、フィリペ・コウチーニョからのスルーパスを受けたスターリングが、ペナルティーエリア左側で切り返し、右足シュート。相手DFに当たってコースが変わったボールは枠のわずか左に外れた。

 1点ビハインドのマンチェスター・Uは54分、右サイドのエルナンデスがファーサイドへクロスを上げると、走り込んでいたルーニーが左足で合わせる。丁寧にミートされたシュートは、ブロックを試みたシュクルテルの股下を抜き、GKを避けてゴールへ転がり込んだ。さらに56分には、左サイドのルーク・ショーからのパスを受けたマタが左足を振り抜くと、相手DFに当たったボールがゴールに吸い込まれた。立て続けに2得点を奪ったマンチェスター・Uが、逆転に成功した。

 リードを奪ったマンチェスター・Uは64分、右サイドのヤングが高々と上げたクロスがゴール上部のネットに当たり、ペナルティーエリア内に戻ってきたこぼれ球をルーニーが押し込んだ。一時は得点が認められたが、ボールがネットに当たった時点でゴールラインを割っていたため、判定が変更されてゴールキックとなった。そして69分、香川が途中出場。マタに代わってピッチに立ち、トップ下に入った。

 香川は80分、左サイド深くでパスを受けると、ルーニーを経由した展開から最終ラインの背後を取る。香川は中央へグラウンダーでパスを出すと、走り込んでいたルーニーへのリターンとなったが、シュートは相手DFにブロックされた。

 そして87分、香川は右サイドからのクロスに反応。トラップを試みたが背後に流れ、こぼれ球を拾ったジェシー・リンガードがミドルシュートをゴール右隅に沈めた。試合は3-1で終了。マンチェスター・Uがリヴァプールを逆転で破った。

 インターナショナル・チャンピオンズカップは2013年に創設され、今大会が2回目の開催。前回王者はレアル・マドリードで、マンチェスター・Uは初優勝を果たした。

【スコア】
マンチェスター・U 3-1 リヴァプール

【得点者】
0-1 14分 ジェラード(リヴァプール)
1-1 54分 ルーニー(マンチェスター・U)
2-1 56分 マタ(マンチェスター・U)
3-1 87分 リンガード(マンチェスター・U)

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