にらみ合う“加害者”スアレス(右)と“被害者”イヴァノヴィッチ(左) [写真]=Getty Images
FA(イングランドサッカー協会)は22日、リヴァプールに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレスに対する処分の方針を発表した。
スアレスは、21日に行われたプレミアリーグ第34節チェルシー戦の65分に、チェルシーのセルビア代表DFブラニスラフ・イヴァノヴィッチの腕に噛みつくシーンが中継に映し出されていた。しかし、審判がこの行為を見逃したため、試合はそのまま続行。試合後に多くのメディアが取り上げ、スアレス自身もツイッターを通じて謝意を述べていた。FAは、「FAが定める通常の暴力行為に対する処分である3試合の出場停止では明らかに不十分である」と声明を発表。長期間の出場停止処分が科されることが濃厚となった。
スアレスは、アヤックス所属時の2010-2011シーズンに、当時PSV所属のMFオトマン・バッカル(現ディナモ・モスクワ)に対して噛みつき、7試合の出場停止処分を受けている。また、昨シーズンのマンチェスター・U戦では、フランス代表DFパトリス・エブラに対して人種差別発言を行い、8試合の出場停止処分を科されている。
FAは、23日にスアレス側の意見を聞き、24日に委員会を招集すると併せて発表している。