レヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督 [写真]=Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)決勝が22日に行われ、レヴァークーゼンはアタランタに0-3で敗れ、準優勝に終わった。試合後、レヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督が、敗因を口にした。
今季の公式戦全51試合で無敗を続けていたレヴァークーゼンだったが、タイトルの懸かったEL決勝では、アタランタのマンツーマン気味のプレスにも苦しめられ、良い形で敵陣へ侵入できない時間が続く。12分にセットプレーのこぼれ球を拾われ、ナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンに先制ゴールを許すと、26分にも繋ぎのミスからルックマンに追加点を献上。後半に入ると、センターフォワードタイプのナイジェリア代表FWヴィクター・ボニフェイスをピッチに送り出したことで徐々に攻撃の形を増やしたが、1点が遠いまま、75分にはルックマンにハットトリック達成となる一撃を決められた。
試合はこのまま0-3でタイムアップ。レヴァークーゼンは今季の公式戦で初黒星を喫し、1987-88シーズン(※当時は前身大会のUEFAカップ)以来、36年ぶりの優勝は成し遂げられなかった。
試合後、X・アロンソ監督は『UEFA.com』を通して「今日はアタランタの方が優れていた。彼らの方がトロフィーにふさわしいと認めなければならない」とコメント。「アタランタが先制した後、我々は混乱に陥り、その解決策を見つけられなかった。決定機を作ることもできず、今日は我々の日ではなかった」と完敗を認めた。
「我々が優位なポジションを取っても、アタランタの選手たちは非常に早くそのポジションを埋めてきた。そこに対する準備はしてきたが、彼らがゴール前で、そしてそれ以前の場面でも、我々を上回っていた」と語ったX・アロンソ監督は、『TNTスポーツ』を通しても、アタランタが優れていた点に言及している。
「アタランタが多くのことを要求してきて、我々も難しい状況を想定していたが、うまく対応できなかった。チームとして優位に立つための、適切なポジションでボールを奪い返すことができなかった」
「アタランタが勇敢だったことは言うまでもない。彼らはたとえ数的同数の状況が生まれても気にせず、我々がチャンスになりそうな場面を作っても、彼らの守備に阻まれた。そして、それは彼らが今年になってやったことではなく、何年も前からやっていることだ。彼らが特別なチームである理由さ」
あと一歩のところでトロフィーを逃したことを受け、X・アロンソ監督は「間違いなく、この結果は心が痛む」と明かしつつも、「この痛みをポジティブに捉えなければならない」とも発言。「今季、我々が成し遂げたことは並大抵のことじゃないし、誇りに思うべきだ。タイトルを勝ち獲るための大きなチャンスがあったし、今日に向けて全力を尽くしたが、計画通りにはいかなかった。自分も含め、全員がベストのレベルではなかった。どのように敗戦を受け入れ、痛みにどう対処するか。今後さらにチームとして強くなるために、我々は今日の経験から学ぶ必要がある」と話し、この敗北を糧とし、さらなる成長を誓った。
今季のブンデスリーガは既に閉幕したが、レヴァークーゼンは25日にDFBポカール決勝のカイザースラウテルン戦を控えている。国内2冠を懸けた試合を前に、X・アロンソ監督は「土曜日にはもうひとつ大きな試合があるのだから、(この試合で)何が起こったのかを見極めなければならない」とも語った。
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By サッカーキング編集部
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