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「イメージ通り」の鮮やか先制弾!…浅野拓磨、納得の一撃「らしくなかった(笑)」

2019.11.29

パルチザンに所属する浅野拓磨(写真は19年11月28日のEL・AZ戦)[写真]=ANP Sport via Getty Images

「イメージ通りのゴールだった」。パルチザンに所属する日本代表 FW浅野拓磨が、28日に敵地で行われたヨーロッパリーグ・グループステージ第5節のAZ戦で、貴重な先制ゴールを決めた。

 左MFで先発出場した浅野は16分、FKのリスタート直後に相手の最終ラインの裏へ走り込むと、中盤のビブラス・ナトホからの絶妙なロングパスを左足でトラップ。そのまま勢いを止めないように自分の体にボールを当てて、落ちてきたところを冷静に右足で流し込んだ。

 持ち前のスピードと裏への飛び出しが光った。浅野は試合後、「パーフェクトなパスだった」とアシストを称え、「(パスが)なかなか出てこないなと思いながらも、動いていれば今日みたいなゴールも生まれるので、そこはちょっとずつイメージが合ってきていると思う」と出し手との連携の手応えを語った。

 欧州移籍後は得意の形でチャンスを迎えても、決めきれないシーンが多かったが、この日は納得の一撃を決めた。「コントロールも上手くいって、ゴール前で落ち着けたので良かった。いつもああいう場面は狙っているし、それが上手くいったシーンだと思う」と振り返り、笑顔で続けた。

「トラップは(ボールが)前に行くんじゃなくて、自分の方に引き寄せられた分、落ち着ける時間があった。キーパーもしっかり見られていたし、自分で言うのもあれですけど、あの落ち着きは、(自分)らしくなかったかな(笑)」

 これで今シーズンの公式戦では3点目。11月だけで2ゴールを挙げて結果が伴ってきた。「自信になるのは間違いない」と言う浅野は、「特に今日のゴールはイメージ通りでもあるし、自信を持って次の試合にもつなげていきたい」とさらなる結果を求めて意気込んだ。

 先制したパルチザンは、27分に相手のミスからMFセイドゥバ・スマーが追加点。2点リードで迎えた試合終盤には相手が退場者を出して数的優位にも立ったが、終了間際の立て続けの失点で2-2の引き分けに持ち込まれた。これで1試合を残してパルチザンの敗退が決定。土壇場の同点劇で、ELラウンド32進出の望みが絶たれた。

 浅野は、「ELがあるのも、このチームでプレーするモチベーションになっていたので、それがなくなるのは残念です」と敗退を悔やんだが、「リーグへの強い気持ちはありますし、そこで結果を残さないと、次がないっていう危機感も感じている。そう簡単にやらせてくれないリーグだと感じながらも、ステップアップできるリーグではあると思うので、やれることをやるだけです」と潔く切り替えた。

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By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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