長谷部誠は公式戦16試合連続のフル出場 [写真]=Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグが11日に行われ、MF長谷部誠が所属するフランクフルトはアウェイでベンフィカに2-4で敗れた。長谷部は公式戦16試合連続のフル出場を果たした。
試合は20分、ベンフィカはジョアン・フェリックスの股抜きパスでジェジソン・フェルナンデスがペナルティエリアに抜け出すと、エヴァン・ヌディカに倒されてPKを獲得。21分、このPKをJ・フェリックスがゴール左隅に沈めて先制に成功した。
数的不利となったフランクフルトは、長谷部がアンカーからリベロのポジションに下がって3バックの穴を埋める。相手に試合を優位に進められていたが、40分に左サイドの高い位置でセバスティアン・ローデが懸命のスライディングでボールをカット。ボールを拾ったアンテ・レビッチが1人かわしてエリア左へ突破すると、折り返しをルカ・ヨヴィッチが合わせて同点に追いついた。
しかし43分、ベンフィカはJ・フェリックスがエリア手前左から豪快なミドルシュートをゴール左隅に突き刺して勝ち越し。再び1点ビハインドとなったフランクフルトは前半アディショナルタイム2分、左サイドでのFKからフィリップ・コスティッチがエリア手前で左足を振り抜くと、シュートは相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれる。だが、ゴール前にいた味方のオフサイドを取られて、長谷部の猛抗議も実らず、ゴールは認められなかった。
後半に入ってベンフィカは50分、右CKからニアのJ・フェリックスの競ったこぼれ球を、ルベン・ディアスがダイビングヘッドで押し込み追加点。さらに54分にはアレハンドロ・グリマルドのグラウンダークロスを中央のJ・フェリックスが合わせると、シュートは長谷部とGKケヴィン・トラップの股を連続で抜いてゴールネットを揺らした。ビッククラブが狙う19歳のJ・フェリックスはEL最年少でハットトリックを達成し目に嬉し涙を浮かべた。
勢いに乗るベンフィカは70分、古巣対決のハリス・セフェロヴィッチが抜け出してGKと1対1でシュートを放つが、ここはGKトラップに軍配。フランクフルトは72分、ジョナサン・デ・グズマンがエリア右フリーで右足を振り抜いたが、シュートはDFにブロックされる。それでも直後の右CKでデ・グズマンのクロスにゴンサロ・パシエンシアが頭で合わせ、ループシュートをゴール右隅に決めて1点を返した。しかし反撃は続かず、フランクフルトはアウェイゴール2点で第2戦に望みをつないだが、公式戦16試合ぶり、今年に入って初黒星を喫した。
セカンドレグは18日にフランクフルトのホームで行われる。
【得点者】
1-0 21分 ジョアン・フェリックス(PK/ベンフィカ)
1-1 40分 ルカ・ヨヴィッチ(フランクフルト)
2-1 43分 ジョアン・フェリックス(ベンフィカ)
3-1 50分 ルベン・ディアス(ベンフィカ)
4-1 54分 ジョアン・フェリックス(ベンフィカ)
4-2 72分 ゴンサロ・パシエンシア(フランクフルト)
【スターティングメンバー】
ベンフィカ(4-4-2)
ヴラホディモス;コルシア(66分 ピッツィ)、R・ディアス、ジャルデウ、グリマルド;G・フェルナンデス、フェイサ、サマリス(85分 ジヴコヴィッチ)、セルビ;R・シルヴァ(60分 セフェロヴィッチ)、J・フェリックス
フランクフルト(3-1-4-2)
トラップ;アブラーム、ヒンテレッガー、ヌディカ(20分 退場);長谷部;ダ・コスタ、ローデ(85分 ガチノヴィッチ)、フェルナンデス、コスティッチ;ヨヴィッチ(60分 デ・グズマン)、レビッチ(68分 パシエンシア)
By サッカーキング編集部
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